27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸して始まりました。同日朝発表の米経済指標からインフレが落ち着く傾向にあることを確認し、主力株に買いが入っています。
27日発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で(0.1%上昇)でした。食品とエネルギーを除くコアは前月比(0.1%上昇)と、市場予想(0.2%上昇)を下回っています。コア指数の前年同月比上昇率は(2.7%)と市場予想に一致しています。収入や支出は市場予想ほど伸びていません。
市場では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも、米連邦準備理事会(FRB)が通常の倍となる(0.5%)の利下げを決めるとの予想がやや高まりました。米債券市場では、長期金利が前日終値(3.80%)を下回り、債券価格は高くなる(3.7%台半ば)まで低下する場面があり、株式の相対的な割安感が出たとみた買いも入っているようです。
ダウ平均株価は、前日比137ドル89セント(0.33%)高の4万2313ドル00セントで終え、最高値を更新しています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比70.70ポイント(0.39%)安の1万8119.59でした。
S&P500種株価指数は、前日比7.20ポイント (0.13%)安の5738.17でした。