長編デビュー作
『ほとぼりメルトサウンズ』で注目を集めました<東かほり>が監督・脚本を手がけ、自身の母でもある作家<東直子>の小説『とりつくしま』(2011年5月・ちくま文庫)を映画化した『とりつくしま』が、2024年9月6日より公開されます。
人生を終えた者の前に現れて「この世に未練があるなら、なにかモノになって戻ることができる」と告げる〈とりつくしま係〉でした。夫のお気に入りのマグカップになることを決めた妻、大好きな青いジャングルジムになった男の子、孫にあげたカメラになった祖母、野球の投手である息子を見守るため試合で使うロージンになった母など、人生の最後にモノとなって大切な人の近くで過ごす人々の姿を描き出しています。