13日、JR東海とJR西日本は東海道・山陽新幹線の線路や架線などを検査する黄色い新幹線「ドクターイエロー」の運行を終えると発表しています。老朽化が理由で、東海が保有する車両は2025年1月、西日本の車両は2027年以降に引退します。その後の検査は、東海が同年に導入する検査機能を備えた最新営業車両「N700S」で行われます。
黄色の車体から「ドクターイエロー」と呼ばれていますが、正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」です。運行時刻が非公表で、<山田洋次>監督の映画
『幸福の黄色いハンカチ』にちなんでか、「見かけると幸せになれる」と言われています。
東海道新幹線が開業した1964年に運行を開始。現在は「700系」をベースに東海が2001年、西日本が2005年から保有する計2編成(各7両)が走行しています。
約10日に1度、「東京~博多」間を2日間かけて往復。特殊な台車と多くのセンサーで軌道(枕木、レール等から成る線路)や架線の異常やゆがみ、摩耗状況などを測定し、走行時の揺れや衝撃のデータを記録して安全で安定した輸送を支えてきました。