23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいとなり、前日と同じ「1ドル=154円80〜90銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=154円56銭」でした。米国の(PMI)の発表前は円売り・ドル買いが進み、一時は「1ドル=154円88銭」と1990年6月以来の円安・ドル高水準をつけています。
4月の米国の購買担当者景気指数(PMI)速報値が前月から低下し、円買い・ドル売りが優勢になりました。もっとも、株高を受けて低リスク通貨とされる円に売りも出ています。
S&Pグローバルが発表しました4月の米国の(PMI)は総合指数が(50.9)と3月(52.1)から悪化しています。製造業は(49.9)と市場予想に反して前月から低下し、好不況の境目とされる(50)を下回りました。サービス業は(50.9)と5カ月ぶりの低水準でした。米景気の先行き不透明感から相対的にみて安全資産とされる米国債が買われ、長期金利が一時前日比(0.05%)低いー債券価格は高くなるー(4.56%)をつけたことも、円買い・ドル売りを誘いました。
155円を突破すれば日本政府・日銀が円買いの為替介入に動く可能性が高まるとの警戒感も、円相場を支えています。