激動の時代を生き抜いてきた94歳の同性愛者の姿を通し、日本の同性愛史をひも解いたドキュメンタリー『94歳のゲイ』が、2024年4月20日より公開されています。
1929年生まれの<長谷忠>さんは、自身がゲイであることを誰にも打ち明けることなく、ずっと孤独の中で生きてきました。そんな彼にとって唯一の拠り所は詩作で、1963年に現代詩の新人賞「現代詩手帖賞」を受賞して以来、著作も複数刊行され、94歳となった現在も日々、短歌を詠んでいます。
かつて同性愛は〈治療可能な精神疾患〉と公然と語られていましたが、時代の流れとともに同性愛者を取り巻く環境は大きく変化しました。そんな中、ついにカミングアウトを果たした<長谷忠>さんは、理解あるケアマネージャーの存在に支えられながら、日々をたくましく生きていました。
詩人として成功を収めながらも生きづらさを抱えていた過去と現在の日常生活を通して<長谷忠>さんの孤独な人生を浮き彫りにするとともに、日本初の商業ゲイ雑誌『薔薇族』の元編集長<伊藤文学>さんのインタビューなどを交えながら、日本の同性愛者たちが歩んできた歴史をたどります。
投稿日 2024-04-20 21:28
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2024-04-21 06:13
ワオ!と言っているユーザー