「1ドル=153円31銭」
4月
15日
15日早朝の東京外国為替市場で、円相場が横ばい圏で推移しています。8時30分時点は「1ドル=153円25〜26銭」と前週末17時時点と比べて1銭の円安・ドル高でした。
米長期金利が高止まりするなか、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが出ていますが、中東の地政学リスクへの警戒感から「低リスク通貨」とされる円には買いも入り、相場の下値は限られています。
高インフレが続いていることで米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が遅れるとの見方から米金利の先高観が強まっています。米長期金利は(4.5%)を超える水準で高止まりしており、日米で金利差の大きく開いた状況がしばらく続くとの見方から円売り・ドル買いが出ています。
もっとも、日本時間15日早朝に円相場は「1ドル=152円90銭台」まで買われる場面がありました。イラン革命防衛隊は13日、イスラエルに向けてドローン(無人機)やミサイルを発射したと発表、シリアのイラン大使館周辺が空爆されたことへの報復措置だとみられています。米国が制止しているものの、イスラエルがさらなる報復に動く懸念もくすぶり、投資家はリスク回避姿勢を強めるとの見方が円買い・ドル売りにつながりました。