2021年本屋大賞を受賞した<町田そのこ>の同名ベストセラー小説を、<杉咲花>主演で映画化した『52ヘルツのクジラたち』が、2024年3月1日より公開されます。タイトルの「52ヘルツのクジラ」とは、他のクジラが聞き取れないほど高い周波数で鳴く、世界で1頭だけの孤独なクジラのことです。
自分の人生を家族に搾取されて生きてきた女性「三島貴瑚」。ある痛みを抱えて東京から海辺の街の一軒家へ引っ越してきた彼女は、そこで母親から「ムシ」と呼ばれて虐待される、声を発することのできない少年と出会います。「貴瑚」は少年との交流を通し、かつて自分の声なきSOSに気づいて救い出してくれた〈アンさん〉との日々を思い起こしていきます。
<杉咲花>が演じる「貴瑚」を救おうとする〈アンさん〉こと「岡田安吾」を<志尊淳>、貴瑚の初めての恋人となる上司「新名主税」を<宮沢氷魚>、貴瑚の親友「牧岡美晴」を<小野花梨>、「ムシ」と呼ばれる少年を映画初出演の<桑名桃李>が演じています。