長編劇場デビュー作『この日々が凪いだら』で高く評価された<常間地裕>監督が、「記憶」をモチーフにオムニバス形式で撮りあげた中編映画『記憶の居所』が、2024年2月17日より公開されます。
母娘の交流を描いた『味の話』、男女の逃避行を描く『香の話』、2人の少女の関係を瑞々しくつづった『音の話』の3編で構成されています。
他者の死に慣れてしまった看護師の「唄」は、疎遠になっていた母が亡くなったとの報せを受けて故郷へ向かいます。一方、美術館で出会った男と女は、ゴッホの『夜のプロヴァンスの田舎道』で描かれた風景を見に行こうと、フランスへ旅立つため月夜の中を空港へ向かって車を走らせます。そしてある少女が名もない音楽を奏でる時、もう1人の少女がその姿を夢中になって見つめていました。