14日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は6営業日続伸して始まりました。米連邦準備理事会(FRB)が、2024年に利下げに転じるとの見方から買いが続いています。小売り指標から消費の底堅さを確認し、米景気への不安が薄れたことも投資家心理を支えています。
14日、米商務省発表の11月の米小売売上高は前月比(0.3%増)の7056億9200万ドル(約100兆円)でした。市場予想(0.1%減)に反して増加し、2カ月ぶりのプラスで消費の堅調さを改めて示しています。これも米景気が大幅な悪化を避けられるとの見方につながりました。
来年の利下げ観測を背景に、米長期金利は14日未明に一時(3.93%)と7月以来の水準に低下しています。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄れているのも相場を支えています。
ダウ平均株価は買い一巡後に上げ幅を縮める場面もありました。午後には一時下げに転じています。上昇基調が続き、前日も(FOMC)を受けて大幅高となっていました。高値警戒感や相場の過熱感が意識され、利益確定や持ち高調整の売りが出ています。
終値は続伸し、前日比158ドル11セント(0.43%)高の3万7248ドル35セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日末比27.59ポイント(0.19%)高の1万4761.56でした。
S&P500種は、前日比12.46ポイント (0.26%)高の4719.55でした。