<ポスター>(357)@『一月の声に歓びを刻め』
11月
15日
本作は、神戸を舞台とした『繕い裁つ人』や『幼な子われらに生まれ』・『ビブリア古書堂の事件手帳』・『Red』など多くの作品を手掛け、国内外の映画祭でも高い評価を受ける<三島有紀子>監督の長編10作目となる最新作になります。監督自身が47年間向き合い続けた「ある事件」をモチーフに、自主映画からスタートさせたオリジナル企画です。
八丈島の雄大な海と大地、大阪のエネルギッシュな街と人々、北海道洞爺湖の幻想的な雪の世界を背景に、3人の個性的な役者たちと、方舟をテーマに罪と赦しを繊細な映像で描いています。船でやってきた「れいこ」を<前田敦子>が、船を待つ者を<哀川翔>が、そして、船で向かう者を<カルーセル麻紀>が。性暴力を別々の角度から静かに美しくそしてすさまじく描き、その先を見る者に託した挑戦的な映画です。
5年前に別れた元恋人の葬儀のため、船で大阪・堂島に帰郷した「れいこ」でした。メインビジュアルは、吹き荒ぶ海風のなか、なかなか下船できずにいる「れいこ」と、何かを決心して歩き出した「れいこ」の一連のシーンの中で対照的なカットを使用っしています。キャッチコピーは「美しく、凄惨な、罪の歌」。今までどんな罪を背負ってきたのか。そして本作に登場する「れいこ」とは、いったいどういう意味を持つのか。
新たに発表されました出演者は、レンタル彼氏を生業にし、<前田敦子>演じる「れいこ」と一晩を過ごす「トト・モレッティ」役に<坂東龍汰>。<カルーセル麻希>演じるマキの長女で47年前に妹を亡くした「美砂子」役に<片岡礼子>。美砂子の夫「正夫」役に<宇野祥平>。<哀川翔>演じる誠の弟分「龍」役に<原田龍二>。妊娠して八丈島に帰ってくる誠の娘「海」役に<松本妃代>。美砂子の娘「さら」役に<長田詩音>。自由奔放なれいこの母親「真歩」役を<とよた真帆>が演じています。