日経平均株価(8月28日)@終値3万2169円99銭
8月
28日
前週末25日の国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)での<パウエルFRB議長>の講演内容は「(金融引き締めに積極的な)タカ派寄り」との受け止めが多かったが、想定内の発言で市場にとって大きな波乱とはなりませんでした。
中国当局がきょうから株式取引の印紙税を引き下げるなどの株安対策を打ち出したことで上海総合指数や香港ハンセン指数が高く始まると、日本株にも株価指数先物主導の買いが強まり、上げ幅を500円超に拡大しています。日経平均は前週末25日に「662円93銭」(2.05%)下げていたとあって、自律反発を見込んだ短期筋の買いが入りやすい流れでした
半面、東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出を巡る日本と中国の関係悪化を懸念して百貨店や陸運、空運など幅広いインバウンド(訪日外国人)関連に売りが強まるなど個別や業種別では相場全体とはちぐはぐな動きも目立っています。福島第1原発の処理水放出後、「中国では日本への団体旅行キャンセルの動きが出ている」などと報道されています。
終値は反発し、前週末比545円71銭(1.73%)高の3万2169円99銭で終えています。