今夜<19:45>より「BS-12]にて、1988年11月14日より公開されました『時雨の記』の放送があります。
1977年発表の<中里恒子>の小説を元に、<吉永小百合>と<渡哲也>という2大スターが『愛と死の記録』(1966年・監督:蔵原惟繕)以来の共演になる大人のラブ・ストーリーで、監督は、<澤井信一郎>が務め、古都・鎌倉、紅葉の京都、晩秋の飛鳥路を舞台につつましく揺るぎない大人の愛の物語を描いています。
「壬生孝之助」は56歳。若い頃、通夜の席で一目惚れし、以来20数年思いつづけてきた女がいました。「壬生」は、ある日偶然女と再会します。女の名は「堀川多江」、48歳。夫を早くに亡くし、今は鎌倉で生け花を教えながら、慎ましく生きています。戸惑いながら「壬生」の少年のようなひたむきさに惹かれてゆきます。世俗の価値観を離れて、同じものに響き合える人と残りの人生を生きてみたい、二人で西行や定家のように隠れ住みたいと願います。
しかし新しい生活を決意した「壬生」には病魔が迫っていました。京都嵯峨野で発作を起こした「壬生」を抱きしめる「多江」に、時雨が降り注いで過ぎてゆきます。
出演は、「堀川多江」に<吉永小百合>、「壬生孝之助」に<渡哲也>、「壬生佳子」に<佐藤友美>、<林隆三>、<原田龍二>、<天宮良>、<岩崎加根子>、<細川直美>、<裕木奈江>、<前田吟>、<神山繁>が共演しています。
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