ファルコン植物記(2113)【ササゲ】
10月
12日
【ササゲ】はアフリカ原産の一年草で、つる性の種類とつるなしの種類とがあります。藤色、紫、ピンクなど様々な色の花をつけますが、花の形は蝶形花です。
穀物用種は、さやが10~30 センチで固く、豆は1 センチ程度の腎臓形で、良く知られる日本で一般的な赤褐色の他に、白・黒・淡褐色・紫色など様々な色があるようです。
日本には、平安時代に中国から日本に伝わり、「大角豆」として記録が残されています。また、江戸の武士の間では赤飯に「小豆」の代わりに使われるようになりました。「小豆」は水に浸して戻すための浸漬時間を長くするほど加熱中に割れる「胴切れ」が起きやすくなりますので、そのため関東地方などでは「小豆」は「切腹に通じる」として武家では避けられ、皮が破れにくく煮崩れしにくい【ササゲ】を用いるようになりました。