『渇きと偽り』@<ロバート・コノリー>監督
9月
18日
干ばつにあえぐ閉鎖的な田舎町で起こった、現在と過去の2つの殺人事件を通し、オーストラリアの社会が直面する問題をリアルに描いています。
メルボルンの連邦警察官「アーロン・フォーク」は旧友「ルーク」の葬儀に参列するため、20年ぶりに故郷の小さな町に帰ってきます。「ルーク」は、自身の妻子を殺した後に自らも命を絶ったのでした。町は長らく雨が降らずに干ばつに襲われており(原題:The Dry)、「ルーク」が事件を起こした背景にもそうした土地の事情があり、いわば「ルーク」も犠牲者だと思われていました。
しかし、町にとどまって捜査を行う「フォーク」は、未解決事件となっている過去の事件とも向き合うことになり、数十年も隔てた2つの事件がつながっているのではないかと疑い始めます。
原作にほれ込んだ<エリック・バナ>が自らプロデューサーも務め、本作で約13年ぶりに母国オーストラリアの映画に主演しています。監督は、『ファイナル・アワーズ』(2013年・製作)・『ディア マイ ファーザー』(2007年・製作)などの<ロバート・コノリー>が務めています。