10日、米労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比(8.5%)上昇でした。最近の原油相場の下落などを受けて伸び率が前月(9.1%上昇)を下回り、3カ月ぶりに減速しています。市場予想(8.7%上昇)も下回りましたが、インフレは引き続き高水準で推移しており、連邦準備制度理事会(FRB)は大幅利上げが続くとみられています。
(CPI)を項目別で見ると、ガソリン価格が前年同月比(44.0%)の大幅上昇。ただ、前月比では低下しています。半導体不足による自動車生産の停滞を反映し、新車は前年同月比(10.4%)上昇と高止まり。航空運賃は(27.7%)の上昇でした。
変動の激しい食品とエネルギーを除いた「コア指数」は(5.9%)の上昇。前月並みの伸び率で、インフレ圧力の根強さが示されています。
米国では新型コロナウイルス危機からの需要回復に供給が追い付かず、物価が上昇。ロシアのウクライナ侵攻に伴う食品とエネルギーの価格高騰も重なり、記録的な高インフレに見舞われています。
(FRB)は物価抑制に向け、7月の金融政策会合まで2会合連続で通常の3倍となる(0.75%)の利上げを決定しています。しかし、雇用の伸びなどに鈍化の兆しは見られず、次回9月会合でも大幅な引き上げが見込まれています。
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