ダウ平均株価(3月20日)@終値3万5228ドル81セント
3月
31日
前日までの4日続伸で900ドル強上げた後とあって、短期的な過熱感から、上昇をけん引していた消費関連やハイテク株が利益確定売りに押されました。
ウクライナ情勢が不透明感があり、ロシア軍は29日に首都キエフなどでの軍事活動の縮小を表明した後も、東部を中心に激しい攻撃を加えています。前日は停戦交渉の進展を期待し、幅広い銘柄が買われていたため、反動の売りが出ています。
ウクライナ情勢の不透明感や米原油在庫の減少などで米原油先物相場は30日朝に一時、1バレル108ドル台と前日終値から(4%)上昇したのも株売りを誘いました。ガソリン高による消費圧迫が意識されて消費関連株が売られ、ホームセンターのホーム・デポやクレジットカードのビザ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーの下げが目立っていますが、ダウ平均の下値は堅く推移しています。
ハイテク株も利益確定売りが優勢でした。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムは3%下落し、スマートフォンのアップルは12営業日ぶりに反落しています。一方、ディフェンシブ株の一角は買われ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループや小売りのウォルマートに買いが張っています。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前日比177.361ポイント(1.2%)安の1万4442.275で終えています。