原油1バレル=100ドルを突破@英国産北海ブレント先物相場
2月
25日
2014年9月以来、約7年5カ月ぶりの高値となっています。ロシアは米国とサウジアラビアに続く世界3位の産油国です。欧米は経済制裁を強める見通しで、ロシア産の原油の流通が滞ることが懸念され、市場ではさらに上昇するとの見方もあり、ガソリン高などを通じ日本の消費者にも影響は避けられそうにもありません。
北海ブレントは前日比(5%)超値上がりし、102ドル台を付けました。年初からの上昇率は(約30%)に達しています。もう一つの指標である米国産WTI原油の先物価格は24日、一時1バレル=100ドルを上回っています。Ⅽドルを超えるのは2014年7月以来、約7年7カ月ぶりになりました。
欧米諸国によるロシア経済制裁と、それに対する報復措置が原油市場に混乱をもたらすとの懸念が出ています。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどで構成する「OPECプラス」は現時点で追加増産に慎重な姿勢を崩していません。米国などでシェールオイルの開発が進む可能性もありますが、石油の需給は当面逼迫する方向に進むと思われます。