ダウ平均株価(1月24日)@3万4364ドル50セント
1月
25日
市場では急ピッチの株価下落について「売られすぎ」との見方もあり、値ごろ感から引けにかけて買い戻しが入り、終値は前週末比99ドル13セント(0.29%)高の3万4364ドル50セントで取引を終えています。
米連邦準備理事会(FRB)は25~26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融引き締めを積極的に進め3月の利上げ開始を示唆する見通しです。声明文や議長会見でもインフレ抑制のため早期の金融引き締めに前向きな姿勢を示すとの警戒感が強く、景気減速への警戒が広がっています。
ロシアとウクライナ情勢の緊迫も投資家がリスク回避姿勢を強める一因となっています。ウクライナ情勢をめぐっては、ロシア軍が国境付近に10万人規模の部隊展開を続けており、侵攻が現実味を帯びてきました。米国務省は23日、在ウクライナ米大使館職員の家族に退避命令を出したと発表しています。投資家のリスク回避姿勢が広がる中、欧州株が全面安となり、米国株にも売り流れが波及しています。
また、米ホワイトハウスの<サキ>大統領報道官は24日の記者会見で、<バイデン>米大統領は株価の動向で経済状況を判断していないとの認識を示しています。「一つの指標にこだわることはない。前任者(トランプ前大統領)と異なり、経済を判断する手段として株式市場を見ていない」と述べています。