『息子』<山田洋次>@BSテレ東
9月
11日
<椎名誠>原作『倉庫作業員』を基にした映画化で、脚本・監督は『男はつらいよ』シリーズの<山田洋次>が務め、田舎に住む父親と都会でフリーアルバイター生活を送る息子との対立と和解を通して、家族の真の幸福を描いています。
東京の居酒屋でアルバイトをしている「浅野哲夫」(永瀬正敏)は、1990年(平成2年)7月(バブル景気時)、母の一周忌で帰った故郷の岩手でその不安定な生活を父の昭男(三國連太郎)に戒められます。その後、居酒屋のアルバイトを辞めた「哲夫」は下町の鉄工所にアルバイト(後に契約社員へ登用)で働くようになりますが、製品を配達しに行く取引先で「征子」(和久井映見)という美しい女性に好意を持ちます。「哲夫」の想いは募りますが、あるとき彼女は聴覚に障害があることを知らされます。
当初は動揺する「哲夫」でしたが、それでも「征子」への愛は変わりませんでした。翌年の1月に上京してきた父に、「哲夫」は「征子」を紹介します。彼は父に、「征子」と結婚したいと告げるのでした。