「レッドリスト」の最新版を公表@国際自然保護連合(IUCN)
9月
8日
海面上昇により生息地が縮小するインドネシアの「コモドオオトカゲ」を「危機(EN)」に分類した他、サメの5分の2近くの種が乱獲により絶滅の危機に直面していると警告しています。
現在生息しているトカゲの中では世界最大の「コモドオオトカゲ」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているインドネシアのコモド国立公園と、その隣のフロレス島でしか生息していません。
その小さな生息地は、海面上昇により今後45年間に少なくとも30%縮小すると予想されており、(IUCN)は「コモドオオトカゲへ」の「気候変動の影響がますます強まっている」と指摘しています。
「サメ」と「エイ」についてこれまでで最も広範な調査が行われ、評価対象となった1200種のうち37%が、絶滅の危機に直面していることを示す「危急(VU)」、「危機(EN)」、「深刻な危機(CR)」のいずれかに分類されています。
人間活動が自然界に及ぼす壊滅的影響が深刻化する中、(IUCN)が評価した約13万8000種のうち約28%が現在、絶滅の危機にひんしています。
一方、「レッドリスト」最新版は改善の可能性も強調。10年間にわたる漁獲量規制を経て、マグロ4種の絶滅危機レベルが引き下げられました。中でも大西洋クロマグロは「危機(EN)」から「低懸念(LC)」へと、3段階引き下げられています。