『バルタザールどこへ行く』(1966年) ・ フランスの第一回「新しい批評賞」で最優秀フランス映画賞を得た『スリ』(1959年)など数々の名作を生んだフランスの<ロベール・ブレッソン>(1901年9月25日 ~1999年12月18日)監督が、『罪の天使たち』(1943年) ・ 『ブローニュの森の貴婦人たち』(1945年)に続く1951年に手がけた長編第3作『田舎司祭の日記』が、2021年5月14日より全国で公開されます。
カトリック作家<ジョルジュ・ベルナノス>の同名小説を原作に、聖と俗の間で葛藤する若き司祭を静謐なタッチで描き出します。北フランスの寒村に赴任した若い司祭は、身体の不調を自覚しながらも、村人たちの悩みを聞き布教と善行に励む日々を送っていました。
しかし、彼の純粋な信仰への思いは村人たちとの間に次第に溝を生じさせ、事態は思わぬ方向へと展開していきます。
キャストには素人を起用し、音楽やカメラの動きなども含めた{演出}を削ぎ落としていく手法で、<ロベール・ブレッソン>独自のスタイル「シネマトグラフ」を確立した作品です。日本では製作から70年にわたり劇場未公開でしたが、4Kデジタルリマスター版で劇場初公開となりました。
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