『田舎司祭の日記』@<ロベール・ブレッソン>監督
5月
9日
カトリック作家<ジョルジュ・ベルナノス>の同名小説を原作に、聖と俗の間で葛藤する若き司祭を静謐なタッチで描き出します。北フランスの寒村に赴任した若い司祭は、身体の不調を自覚しながらも、村人たちの悩みを聞き布教と善行に励む日々を送っていました。
しかし、彼の純粋な信仰への思いは村人たちとの間に次第に溝を生じさせ、事態は思わぬ方向へと展開していきます。
キャストには素人を起用し、音楽やカメラの動きなども含めた{演出}を削ぎ落としていく手法で、<ロベール・ブレッソン>独自のスタイル「シネマトグラフ」を確立した作品です。日本では製作から70年にわたり劇場未公開でしたが、4Kデジタルリマスター版で劇場初公開となりました。