インドとパキスタンが、領有権を争うカシミール地方を巡る対立で2019年から不在となっている互いの大使を、早ければ来月にも任地で再び勤務させる方向で協議を進めているようです。過去に3度の戦火を交えた核保有国が関係を正常化させる可能性が出てきました。
両政府関係者によりますと、本来の人数から半減した大使館職員を元の数に増やすことも話し合っているようです。印政府側は既に職員の任地復帰の準備を始めたといいます。
印パ両国は今年2月、カシミールで双方を隔てる「管理ライン」越しに相手側を攻撃しないとする2003年の停戦合意を再確認しています。この再確認を前に、両国の国家安全保障担当幹部が昨年以降、第三国で協議を始めていました。
両国は1947年に英領インドから独立し、対立を続けてきています。パキスタンを拠点とするイスラム過激派が2019年2月、印治安部隊に自爆テロを仕掛け、インドが報復として空爆しました。パキスタンは帰任した駐印大使の後任を任命せず、2019年8月には自国に駐在するインド大使を追放していました。
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