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- 今年の読書(23)『ある映画の物語』フランソワ・トリュフォー(草思社文庫)
フランスの映画監督<フランソワ・トリュフォー>(88)の著作『ある映画の物語』(単行本1986年8月・草思社刊)が文庫本(1760円)となって再刊されています。翻訳は映画評論家の<山田宏一>が務めています。
本書は、『大人は判ってくれない』「1959年)・『突然炎のごとく』「1962年)・<トリュフォー>監督の最大のヒット作。 セザール賞主要十部門受賞。アカデミー外国語映画賞にノミネートされた『終電車』(1980年)などで知られ、ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の1人である<フランソワ・トリュフォー>が、自作2作品を通して、映画という芸術形式の創造の秘密を赤裸々にかつ率直に綴った稀有な内容となっています。
本書ではディストピアSF『華氏451』(1966年)の撮影日記、映画作りの混乱する現場を描いた『映画に愛をこめて アメリカの夜』(1973年)のシナリオを通して<トリュフォー>の創作の秘密が明かされています。
俳優のわがままや技術上のトラブルなど、スケジュールに追い立てられる日々が多彩なエピソードで彩られています。
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