2300年までに海面が最大5.4メートル上昇@政府間パネル(IPCC)
9月
26日
温暖化がこのままのペースで進みますと、南極の氷床などが解けて2300年までに海面が最大5.4メートル上昇する可能性を指摘。今世紀末までに世界全体の漁獲量が最大24.1%減少すると予測しています。
報告書によりますと、2006年から15年までの間に、南極の氷床が解けたことで毎年0.43ミリメートル、グリーンランドの氷床が解けた影響によっても毎年0.77ミリ海面が上昇しています。こうした状況が続けば、1986年から05年までの平均と比べ、2100年に最大1.1メートル、2300年までに最大5.4メートルの上昇につながる恐れがあるとしています。
海面が上がると、土地が低い島しょ国では住む場所を奪われることになります。日本でも東京や名古屋、大阪の海抜ゼロメートル地帯が拡大して水害のリスクが高まるなど、甚大な影響が予想されます。 世界的な海面上昇に伴い、沿岸部にある湿地の2~9割が消失する恐れがあると指摘しています。