< ギリシャで見つかったネアンデルタール人の化石(右)と復元図(画像:研究チーム) >
ギリシャ南部の洞窟で見つかった人類の化石は、21万年前とアフリカ以外で最も古い現生人類のものだったと、ドイツなどのチームが10日、英科学誌ネイチャーに発表しています。
アフリカで生まれた現生人類は6万~12万年前に世界中に拡散したとされますが、それより前にもアフリカを出た集団がいたことを示す結果をしめしています。
また、同じ洞窟の別の化石は、より新しい17万年前のネアンデルタール人の頭蓋骨だとしています。この地域の住人は一度、現生人類からネアンデルタール人に代わった可能性があり、古い人類が新しい人類に置き換わっていくという単純なシナリオで語れない、複雑な歴史があったとみられています。
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