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- 今年の読書(48)『ねんねこ書房謎解き帖』加古屋圭市(実業之日本社文庫)
関東大震災で職を失った17歳の<石嶺こより>は、仕事を求めてカンダ神保町の裏通りにあ小さなる古書店「ねんねこ書房」を訪れます。
店主の<根来佐久路>は、本業の傍ら「よろず相談」を引き受けており、たまたま面接時の時に相談者と巡り会わせた<こより>は、<佐久路>から、謎解きを掛けられ、正解すれば店員とする約束を取り付けます。<佐久路>からはヒントとして、<芥川龍之介>の『羅生門』を渡され、<こより>は見事に解き証し無事に店員となります。
本書には、5編の短編が納められ、「よろず相談」の謎解きが文豪の名著を中心に読み解かれ、「世界の答えは、すべて書物の中にかかれている」と<佐久路>に語らせています。
「よろず相談」の報酬は古書店の本を買ってもらうこととし、合わせて震災で行方不明になった<佐久路>の妹<さくら>の情報協力を求めるのですが、本書ではみつかりません。
連作短編として、続巻が発行されそうな筋立てですので、名著の再確認もでき、楽しみなシリーズになりそうです。
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