ご冥福を祈ります<加藤剛>さん
7月
9日
1970年から99年まで30年の長きにわたって放送された「大岡越前」で主人公の江戸町奉行・大岡忠相(ただすけ)を演じ続け、お茶の間で親しまれた俳優でした。同番組で医師役の<竹脇無我>さんも2011年8月に亡くなり、昭和の名優が亡くなってゆくのは残念です。
早稲田大学文学部演劇科で学び、4年時の1960年に20倍の難関を突破して俳優座の養成所入り。1962年にTBSドラマ「人間の条件」で主人公の梶を演じて一躍注目を集めました。1964年に養成所を卒業して俳優座の座員となり、翌65年1月に安部公房作の「お前にも罪がある」で舞台デビュー。
知性あふれる二枚目ぶりは映画界やドラマ界からも注目され、<野村芳太郎>監督の「五辯の椿」(64年)や<小林正樹>監督の「上意討ち・拝領妻始末」(67年)に出演。<平幹二朗>さん、<長門勇>さんと共演したフジ「三匹の侍」では見事な剣さばきが楽しめました。
以降も多くの映画、ドラマに出演。映画は<熊井啓>監督の「忍ぶ川」(72年)や和賀英良を演じた<野村>監督「砂の器」(74年)で存在感を示しました。とりわけ、過去のあるピアニスト和賀英良を演じた「砂の器」は日本映画史にも残る名作として名高い作品です。
今春2月に公開された<綾瀬はるか>(33)と<坂口健太郎>(26)がダブル主演した映画「今夜、ロマンス劇場で」(<武内英樹>監督)が最後の出演作となっています。
投稿日 2018-07-09 15:28
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2018-07-09 15:33
ワオ!と言っているユーザー