「出版業界」の市場不況
12月
25日
調査は出版物の1~11月の販売実績を基に通年の推定金額を予測したもの。雑誌(漫画単行本含む)は前年比約10%減の約6600億円、うち漫画単行本だけで見ると前年比約12%落ち込むとみられる。書籍は前年比約3%減の約7150億円となる見通し。雑誌は20年連続、書籍は11年連続の前年割れとなります。
今年の出版業界では、雑誌は少年・少女コミック誌の落ち幅が大きく、若い世代のコミック誌離れが顕著。長年、人気を保っていた作品が2017年までに完結し、新たなヒット作が生まれてこないため、漫画単行本の売り上げ激減を招いています。一方、付録付きの女性誌や、多様な商品を比較検討する「モノ批評誌」は好調でした。
小幅の落ち込みだった書籍は<佐藤愛子>さんの『九十歳。何がめでたい』や<恩田陸>さんの『蜜蜂と遠雷』などのベストセラー、『ざんねんないきもの事典』シリーズといった児童書が売り上げを下支えしました。
出版界では、1970年代から雑誌の売り上げが書籍を上回る「雑高書低」が常識とされてきましたが、2016年の同調査で逆転、今年はその差が拡大する見込みとなっています。
投稿日 2017-12-25 20:37
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2017-12-25 20:41
ワオ!と言っているユーザー