<キタサンブラック>第156回天皇賞・秋制覇
10月
29日
G1馬8頭が激突するハイレベルな一戦となった「第156回天皇賞・秋」(G1、芝2000メートル)が29日に東京競馬場11Rで行われ、武豊騎手騎乗の1番人気キタサンブラック(牡5=清水久厩舎、父ブラックタイド、母シュガーハート)が、見事に優勝しました。この優勝で、JRAでの獲得総賞金額は14億9796万1千円。テイエムオペラオー(18億3518万9千円)に次ぐ史上2位となっています。ディープインパクトら名だたる馬を超えて、歴代の名馬の仲間入りを果たしました。
やや出負けし中団から競馬を進めた<キタサンブラック>。鞍上の<武豊>は荒れた内の馬場を選択し、コーナーリングで先団に取りついた。直線では最内から徐々に外に出しながら末脚を伸ばし、堂々と先頭でゴール板を駆け抜けた。首差の2着はサトノクラウン、さらに2馬身半差の3着にはレインボーラインが入った。勝ちタイムは2分8秒3(不良)。
勝った<キタサンブラック>は史上5頭目の天皇賞春秋連覇でG1通算6勝目。今年は大阪杯、天皇賞春とG1を連勝したが、前走・宝塚記念では9着と思わぬ大敗を喫していた。それ以来4カ月ぶりの実戦で見事に復権した。天皇賞3勝目は史上2頭目の快挙。通算戦績は18戦11勝。
鞍上の<武豊>は中央G1通算74勝目で今年3勝目。管理する清水久師は中央G1通算6勝目で今年3勝目。ともに<キタサンブラック>で制した天皇賞・春以来のG1勝利となっています。