北海道札幌を舞台とする<ススキの探偵>シリーズとして、『探偵はひとりぼっち』 に次ぎ本書が第6作目になります。
馴染のスナックのトラブルを解決した帰り、ヤクザの待ち伏せに合い入院する羽目になった<俺>は、偶然入院先で20年前に別れた15歳年上の<純子>と再会、彼女に頼まれて斗己誕の町に住む元町長の<奥寺>へ手紙を届ける依頼を受けます。
斗己誕の町は、17歳の高校生が金属バット事件を起こし行方不明になった町として有名になった所で、<俺>は取材に来たマスコミ関係者と間違われますが、閉鎖的な田舎の雰囲気に馴染めないなか、<純子>に託された手紙を盗まれてしまいます。
20年前の<純子>との思い出を改装しながら、危険を承知で再度斗己誕の町へ乗り込んでいく<俺>ですが、事件解決の後のほろ苦い結末は、45歳の<俺>に哀愁が漂いホロッとさせられました。
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