主人公の<ザンティピー>は38歳、ニューヨークのマンハッタンで探偵稼業をしている元警官で、語学が堪能という特技を持っています。
ある日13歳離れた妹<サンディー>から、日本人の<笠島隆一>と結婚して北海道留萌小平にある温泉旅館「ゆーらっくの湯」に嫁いでいる旨の手紙を受け取り、休暇を兼ねて遊びに出向きます。
小平の町には、海岸近くに「オンジョ岩」があり、浜辺は「「御浜(おんはま)」と呼ばれていますが、どちらも足を踏み入れてはいけないという風習がありました。
愛犬<タロー>がこの「御浜」に紛れ込み、追いかけた<サンディー>は<タロー>が人骨を掘り出したのを見てしまいます。
<ザンティピー>は<サンディー>から骨の話を相談され、ひとり捜査を始めていきます。
北海道の片田舎にある伝説的な風習に絡むミステリーですが、<ザンピティー>の<ふうてんの寅さん>口調の台詞が爽快で、楽しめながら読み終えました。
いいキャラクターの<ザンティピー>ですので、続編を望みたいところです。
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