『ニライカナイの語り部』鯨統一郎(中公文庫)
1月
25日
蜃気堂の若手編集者<北村みなみ>は<六波羅>担当ということで仙台にも同行しているだけに、生々しい殺人事件をテーマに執筆を促しているのですがままなりません。
民俗学者を父に持つ<六波羅>は、沖縄の伝説の楽園<ニナイカナイ>に興味を持ち、次の作品の取材旅行として<北村みなみ>を連れ立ち沖縄に出向きますが、またもや連続殺人事件に巻き込まれてしまいます。
大型テーマパーク建設に伴う反対派・賛成派の動きを主軸に、沖縄にまつわる伝説や文化が横軸に絡み、旅情感のあるミステリーとして楽しめる一冊でした。