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- 今年の読書(25)『オメガ 警察庁諜報課』濱嘉之(講談社文庫)
著者の作品には、警視庁情報官 <黒田純一>、警視庁特別捜査官 <藤江康央>、警視庁公安部 <青山望>、といった主人公が活躍していますが、今回は女性諜報官<榊冴子>を新しい主人公として登場させています。
「オメガ」とは、警察庁諜報課として海外に支局を持つ国際諜報機関のことで、<冴子>は北京支局香港分室に配属された美人捜査官です。
中国の人民解放軍の配下にある工場で、北朝鮮から鉄道を利用して送られてくる麻薬の精製工場の破壊工作が今回のミッションです。
同僚の<岡林>は中国武芸に通じ、<土田>はコンピュータに精通しているという脇役の設定も面白く、楽しめました。
果たして日本にこのようなイリーガルな部所が存在するのかは別として、中国・北朝鮮の政治事情もよく分析された描写で、これからの<榊冴子>の活躍が楽しみなシリーズになりそうです。
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