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今年の読書(42)『警官魂:反撃篇』松浪和夫(講談社文庫)

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今年の読書(42)『警官魂:反...
今年の読書(41) 『警官魂:激震篇』 に続く後半です。

誘拐された本部長宅に戻った三島は、本部長の捜査方針を暴露することにより、犯人側との接触を保ちますが、本部長の命令に逆らえない県警の同僚たちに邪魔されて、思い通りに誘拐された娘を救出することがでません。
一度誘拐犯たちと立ち向かいますが、同僚の邪魔が入り犯人達にまたもや逃げられてしまいますが、その際同僚が犯人の顔を撮影していました。

この犯人の一人が、もと本部長の部下であることが判明するのですが、当時出世のために恋人を殺された恨みを抱え、裏金作りを進める本部長のスキャンダルを暴露させるために、娘を誘拐したことが明るみに出てきます。

三島は娘を無事保護し事件は解決しますが、裏金作りの解決は出来ず、やはり閑職のまま刑事生活を続けていくエンディングとなります。

著者は福島県生まれで、福島大学を卒業されています。
誘拐犯の指示に従い、街中を車で移動しますが、市内の街並みの描写や建物名が随時出てきます。
解説で、<本書は福島県出身の著者が、震災前に描いた最後の長編ということになる>という一文がありました。
郷土出身の作家として地元を愛する目で、東日本大震災に関連する著作が、今後出版されることを期待しています。

* ブログル仲間の<birdy>さんから、この本を原作としたテレビドラマが、3月31日(土)21:00から、テレビ朝日系で放送があると教えていただきました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-03-30 01:40

福島の風景描写はこの本の中で長く残ることでしょうね。貴重な描写となりました。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-03-30 17:42

たとえ本の中だけでも、街並みの描写が残るのは、貴重なことですね。
地元作家ならではの福島舞台の新作、期待していところです。

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