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パブリックリレーションズという考え方はアメリカでは常識になっているのですが、日本ではまだまだ理解を得ていません。パブリックリレーションズ・PRといえば広報・広告というイメージを持ってしまうのではないでしょうか。
「大売り出し」の看板は広告であってパブリックリレーションズであるとは言い切れません。広告は多くの場合、売り手から買い手への一方通行のコミュニケーションを意味します。パブリックリレーションズは、自分が社会的に置かれた位置(社会からどのように見られているか)を把握することから始まるのです。自分が社会から良く思われているときは、それを継続するためには何をすれば良いのかを分析します。社会から批判を受けている場合は、その批判の原因を究明することからはじめます。そしてその批判の原因をできれば排除して悪評をけすための活動を行います。これがパブリックリレーションズなのです。
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http://www.uchikura.co
世の中には色々な産業がある。すべての産業には、起承転結があって、長く続く産業もあれば、比較的短い時間で誕生して消えてゆくものもある。しかしどの産業でも、最初から最後まで変化がないことなどありえません。技術の進化や市場の変化など必ず社会は変化を要求してきます。
その良い例が、自動車産業です。過去100年間基本的な設計が変わっていなかった自動車が、ここ数年で電化が導入され、自動運転の機能も出てきています。自動車業界といえば、FORD, GM, Chrysler や Mercedes Benz, TOYOTA と言った企業が試乗を独占していましたが、今自動車業界で注目を集めているのは Tesla, Google, Apple と Tesla 以外は自動車産業の企業ではありません。
どの時代にも、そしてどの産業にも新しい物が生まれるときはリーダーが生まれます。そしてそのリーダーは必ずしも同じ業界から現れるとは限らないのです。日本企業の多くは今までマーケットリーダとしてではなく、マーケットの成長に関与してきました。海外で発明されたものを完成させる、もっと良くする、もっと安くするといった具合です。
しかし、市場の変化のスピードが早くなっている今、リーダーを認識して、それから追いかけるのでは間に合わない時代になっています。少なくともリーダーになる可能性があるモノには早い時期から注目して研究・投資・開発を進めなければいけません。それは、失敗をする可能性が高くなることを意味しています。しかし、失敗を恐れてはマーケットリーダとしてではなく、マーケットに追随することもできなくなってしまうのです。
昔、マーケットリーダーに続けという意味で Lead, follow or get out of the way がありました。今は、Lead or get out of the way 「リーダーになれないなら出てゆけ」という時代になっているのではないでしょうか?
広告はパブリックリレーションズの一部ですが、パブリックリレーションズの全ては広告ではありません。パブリックリレーションズは、企業や個人を知ってもらうことで良い印象・イメージを持ってもらうことを目的にしています。
例えば「寄付をする」や「援助をする」ということは、とても良いことですが、誰も知らないと事で寄付や援助をするのではなく、こう言った活動をしていることを知ってもらうことは企業や個人の良いイメージを広めるためには大切です。でも、やり過ぎはこういった活動をしていることを広報するために活動していたのではかえってマイナスのイメージを与えてしまいます。
何が正しいパブリックリレーションズなのか。何が売名行為でマイナスのパブリックリレーションズになるのか、よく考えてプランして実行する必要があります。
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