「1ドル=155円73銭~155円74銭」(12月3日)
12月
3日
3日の東京外国為替市場で、円相場は小幅に反発でした。17時時点では前日の同時点に比べ8銭の円高・ドル安の「1ドル=155円68〜70銭」で推移しています。米連邦準備理事会(FRB)による継続的な利下げを意識した円買い・ドル売りが入りました。もっとも、国内実需筋の円売り・ドル買い観測は相場の重荷となりました。
2日、<トランプ米大統領>は次の(FRB)議長を2026年の早い段階で公表するとの方針を示しました。同日には米国家経済会議(NEC)の<ケビン・ハセット委員長>に対し「議長になる可能性がある人物がここにいるようだ」と述べたとも報じられています。<ケビン・ハセット委員長>が議長に就任すれば<トランプ米大統領>の意向に沿って利下げを進めるとの思惑が強まり、円買い・ドル売りを促しました。
もっとも円の上値を試す動きは限られています。日銀による今月の利上げを織り込む動きが進みますが、その後の利上げペースは緩やかになるとの見方が根強くあります。インフレ率を加味した日本の実質金利はマイナス圏で推移しています。日米の実質金利差は当面縮まらないとの見方が円の上値を抑えています。10時前の中値決済に向けた国内輸入企業などによる円売り・ドル買い観測も相場の下押し要因になりました。









