2日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。中東情勢の悪化を意識したリスク回避の動きが強まっています。
米国とイスラエルが2月28日にイランへの攻撃を開始し、イランの最高指導者<ハメネイ師>を殺害しました。その後も攻撃は続き、イラン赤新月社は3月2日、米・イスラエルによる攻撃の死者が少なくとも555人に達したと発表。イランによる報復も起きています。
1日、<トランプ米大統領>は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿したビデオメッセージで、「戦闘作戦はすべての目標を達成するまで継続する」などとしています。中東情勢が混乱し、世界経済への悪影響を懸念した株売りが出ています。
売り一巡後は下げ渋りました。米東部時間正午ごろにプラスに転じる場面も出ています。短期的な地政学リスクの高まりか、中長期にわたる中東全域の緊張継続かで市場の見方は定まっていません。
リスク回避の動きが優勢となるなか、相対的に安全な資産とされる金に買いが集まっています。2日のニューヨーク先物市場では金の中心限月(4月物)は一時(3.5%高)の5434.1ドルと、中心限月として1月下旬以来の高値となりました。
原油高がインフレや消費減退につながるとの見方も株式の売りを促しています。空運やクルーズ船などに売りが出ています。一方、石油株や防衛関連株には買いが入りやすく、ダウ平均の構成銘柄では、シェブロンが買われています。
ダウ平均株価は、前週末比73ドル14セント(0.15%)安の4万8904ドル78セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前週末比80.65ポイント(0.36%)高の2万2748.86で終えています。
S&P500種株価指数は、前週末比2.74ポイント (0.040%)高の6881.62で終えています。