「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day7)「対話を続けると何が起こるのか?」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き、

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分を選んで、簡単に纏めて書き連ねて参ります。

今日のテーマは

対話を続けると何が起こるのか?

これまで読み進めてきた「マネハプ」。
その趣旨や実践のための環境創り、注意点などを記述してきました。

では、これを続けると最初に何が起こるのか?今日はそこに焦点を当てて行きます。

章立て
1.聴き手からの「質問」のこつ
2.最初に起こる反応


1.聴き手からの「質問」のこつ

昨日は話し手が対話の場で、何をどう語るのか?について触れました。
今日は、話し手の話を聴いている「聴き手」の質問のこつを挙げます。

(1)質問は意識しないと「自分の」関心事を訊いてしまいがち。

(2)話し手の「内省」を促すことが目的なので、「ヒト」に関わる質問を心がけると効果的。
話し手や話し手の語りに登場する部下たちに焦点が当たるので、話し手の内省を促しやすい。

例えば
「○○さんはどう感じたのですか?」
「部下は○○さんの指示をどう思ったのだろうか?」

(3)話し手の語った事実について、確認をするための質問は良い。

(4)聴き手からの質問が適切でなくとも、周りの人たちは否定したり、批判したりしないこと。
安心安全な場とは、話し手だけではなく、質問者にもそうでありたい。


2.最初に起こる反応

(1)「こういう場が今まで無かったが、自分には必要!」という期待感。

①安心安全の場で自分を振り返ることが出来て、それが自分の職場で遭遇する事柄への対応策を検討する機会となる。

②同じ職位の管理職の行動様式や考え方を理解・体得することによって、自分の思考や判断基準の「引き出し」が増える。

③職場で遭遇する課題について、仲間に相談がしやすくなる。


(2)「みんな同じような悩みを持っていることに驚いた!」という発見。

①日頃、コミュニケーションをする機会が余り無く、重要なことが共有されていない、という事実の現れ。

②同じ悩みを共有すると、お互いに人としての理解が深まり、敵対しているような部門間などの関係も分かり合えるようになる。

③部門を越え、会社全体の方向性や目標に向かっていこうとする「一体感」の醸成にも繋がる。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day6)「対話の場をどう創っていくか?」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めながら、キーポイントと感じる部分を少しずつ記述して参ります。

今日のテーマは

「対話の場をどう創っていくか?」

これまでは「マネハプ」に関して若干、概念的な話に焦点を当ててきました。今日からは、

具体的にどう始めていくか? そして続けて行くか?

という点に焦点を当てながら進めて行きます。

章立て
1.誰と「マネハプ」対話をするのか?
2.どんな風に仲間を集めるか?
3.話し手の注意点


1.誰と「マネハプ」対話をするのか?

(1)対話の場が成功するには、参加者がお互いの悩みを共有すること。そして、その場が安心安全な場で、何でも言い合えるフラットな関係を創ること。

(2)そのためには、管理職であれば同じ職位・階層の人、例えば課長さんなら、課長さん同士が望ましい。

(3)同じ職位・階層の人で、異なる部門の人たちが集まると、多様な見方を促進することが可能となる。

(4)もし異なる職位の人たちで実施する場合は、上位職の人は注意が必要。飽くまで参加者同士は「フラットな」関係が前提なので、上から目線な発言・態度は望ましくない。


2.どんな風に仲間を集めるか?

(1)あまり理屈を事前に説明は避けて、「やってみよう」「やれば分かるから」という感じで始める。なぜなら言葉だけで直ぐには分かってもらえない。体感してもらうことが早道。

(2)最初に話す人は重要。お手本やモデルになる可能性がある。

(3)基本的なマナーではあるが、上司には事前に「有志で勉強会を始めたい」と伝えて、きちんと承認は取って置く。


3.話し手の注意点
「マネハプ」で何に気を付けて語るのか?

(1)場面を特定した上で、内省する

①一週間を振り返って、特定の場面を設定する。

②その場面について、「書く→話す→問いに答える」というフェーズで進める。

③内容は出来るだけ、具体的にリアリティを持って記述し、語る。


(2)事実と感情を分ける

①語る際には「事実」と「感情」を分けて話をする。

②事実は、起きたことを淡々と。それに対して「私は○○と思った・感じた」と主語を明確にして感情を吐露する。

③なぜなら、事実に対して、他の人は自分と異なる感情や解釈を持つ可能性があり、それを認識することが重要だからである。


(3)今、振り返って思うことを語る

①今思い起こしても同じ感情を抱くかも知れないし、異なる感情や想いが浮かんでくるかも知れない。

もし異なる感情や想いが浮かんだら、これまでとは異なった行動の選択が可能になる可能性が高まる。

②そして、その時点に戻ってやり直すならば、今度はどんな行動を取るのか?

この発想を繰り返し、慣れて行くことで、同じような場面に出くわした時に、より適切な行動を選択できる思考の鍛練に繋がるはずである。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。


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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day5)「聴き手からの働きかけ」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続き今日も

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分を採り上げて、記述して参ります。


今日のテーマは

「聴き手からの働きかけ」

昨日は「誰かに話す気付きが生まれる」の中で、聴き手の役割について少し触れました。

今日はもう少し「聴き手」に焦点を当てて行きます。

章立て
1.聴き手は「フィードバック」を心がける
2.話し手の内省を促す聴き手とは?
3.聴き手が使う3つの質問タイプ


1.聴き手は「フィードバック」を心がける

(1)対話やコミュニケーションで注目されるのは「質問スキル」ではある。

しかし、どう問いかけたら良いかを考える前に、聴き手は、まずは話し手の話をしっかりと受け止めた上で、「感じたことを素直に伝える」ことが大切。これが「フィードバック」である。

(2)フィードバックは、他の人に鏡になってもらって、自分がどのようにその人に映っているのかを教えてもらうこと。

(3)その後で問いかけに移っていくのが良い。


2.話し手の内省を促す聴き手とは?

(1)マネージャーは問題解決や成果の確認に焦点を当てた質問をしがちである。

(2)しかし「マネハプ」は成果を求めるのではなく、自分の行動を「内省」することが目的なので、質問の焦点が異なり、工夫が必要。

(3)例えば聴き手からは、以下のような問いかけが有効である。

①「その時、どんな風に感じましたか?」

②「具体的に、どう対応したのですか?」

③「どうして、そういう対処をすることにしたのですか?」

④「自分だったら、こう対応したかな?」


3.聴き手が使う3つの質問タイプ

(1)クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン

①イエス・ノーで答えられる質問がクローズドクエスチョン、イエス・ノーではなく自由に答えられるのがオープンクエスチョン。

②オープンクエスチョンは、自由に答えられるので、話し手の考え・意図を幅広く説明してもらったり、深く理解したい時に使う。

③クローズドクエスチョンは、確認したり、選択を迫る場面で使う。


(2)チャンクアップとチャンクダウン

①抽象度を上げて全体感や大きな視点から問いかけるのがチャックアップ、現場感や具体的な答えを求めるのがチャンクダウン。

②チャンクアップの質問は例えば「その業務の目的は何ですか?」「そもそも始めたきっかけは何ですか?」

③チャンクダウンの質問は例えば「具体的にはどんなことが起きたのですか?「明日から取り組むとしたら、どんなことですか?」


(3)過去質問と未来質問

①時制の観点で、過去を振り返る過去質問、未来に目を向ける未来質問。

②単純な過去質問は例えば「何が起きたのですか?」だが、過去を見つつ、未来も考えてもらう質問も有効。例えば「どんな職場にしたいと思っていますか?」

③話し手が意識していない時制に目を向けてもらうことで、気付きが生まれる可能性が高くなる。例えば「同じことを再現するには、どうしたら良いでしょうか?」


ではまた明日!
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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day4)「誰かに話すと気付きが生まれる」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

先日に引き続き今日も

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めて参ります。


今日のテーマは

「誰かに話すと気付きが生まれる」


章立て
1.誰かに話すことで得られること
2.話が出来る環境作りをする
3.聴き手の役割


1.誰かに話すことで得られること

(1)モヤモヤしたり、イライラした時には、それを文字にしてみると頭の中が整理される。(これは一種の吐き出し効果か?)

(2)しかし、吐き出して言語化したからといって、課題が解決した訳ではなく、次なるモヤモヤ・イライラが出てきてしまう。

(3)そんな時は、一人で無理に解決しようとせず、その状態を誰かに話してみる。

(4)内省は一人でも出来るが、誰かに話してみることで、自分の固定観念に気付いたり、自分を見つめ直すきっかけに繋がる。

(5)また、話をして自分の悩みに共感してもらうことで、今の自分に自信が持てるようになる効果もある。抱えている悩みは自分だけのもではないし、ましてや自分の能力の無さが原因ではないと気付くことが出来る。


2.話が出来る環境作りをする

では、自分の話を他人に聞いてもらう環境をどのように作っていくか?

(1)最初の「仲間づくり」のこつ

①とにかく誰か、話を聞いてくれる人を探す。必ず周囲には居るはず。社内で同じ職位の人が話しやすいと考えられる。

②自分を語る。具体的にリアルな場面を語りつつ、自分の心情を吐露するように話す。

③自己開示の不安を克服する。まずは小さく、信頼できそうな他人ひとりに向けて、本音を語ってみる。

これからのマネジメントは、メンバーの力を引き出し、集めていくことが求められる時代。

自分の力量に限界があることを認めて、周囲の協力を仰ぐことは、弱さではなく真の強さである。

なお対話をする場所は、落ち着いて話せる環境。会議室でもカフェでも良い。ランチを取りながらも良いが、時間的余裕が欲しい。最初はアルコール無しが良い。


3.聴き手の役割

話し手が「内省」できるためには、聴き手の協力が欠かせない。

(1)心と身体を開いて受け入れる。具体的には、①視線を合わせる、②距離をある程度縮めて、③表情豊かに微笑みながら、④適宜うなづき、相づちを入れる。

(2)話し手の話す内容を評価せず、そのまま受け止める。(受け入れる必要は無い)

(3)話し手の感情に注目する。具体的には、①話し手の声のトーンが変わる、②何度も同じフレーズを繰り返す、③表情や動作が変化する。

(4)話し手の内面に目を向ける。目に見える言葉や感情だけでなく、話し手の内面を見ようとする。
具体的には、感情移入して聴いている中で、違和感を覚えるところに着目する。

(5)聴き手は、「共感すれども迎合せず」の存在。


ではまた明日!
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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day3)「内省」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めながら、私がキーポイントと思う点を記述して参ります。

今日のテーマは

「内省」

章立て
1.全ては「内省」から始まる
2.経験だけを積み上げても不十分
3.内省の4ステップ


1.全ては「内省」から始まる

(1)職場の状況にイライラしたり、あきらめ感を感じた時、誰か救世主に助けて欲しいと思ったりしてしまう。

また自分ばかりが頑張っていて、周りは動かない。そんな状況にフラストレーションを感じることもある。こんな時は、視線が周囲の人に向いている。

(2)このような時は、まず「自分を客観的に」見つめることが必要。いつもの自分とは、異なるところから自分を見つめ直す、ことが大切。

(3)いつもより一歩引いて、自分のことを客観的に見て、状況を言葉にする、言語化する。

(4)第三者に自分のことを話す時には、その状況を整理する必要がある。その際に自分を見つめる、「内省」が促される。

(5)実際に「マネハプ」では、この一週間、仕事上で誰に会ったのか、どんな話をしたのか、など普段は振り返ることも無く流れていったことをもう一度、自分の目の前に引き戻すことから始める。

(6)改めて「内省」とは、経験を熟慮して、意味を見出し、気付きを抽出すること。(一方、反省とは多くの場合、失敗を繰り返さないために、どう行動を改めるかに焦点が当たっている行為。)


2.経験だけを積み上げても不十分

(1)経験を唯々積み重ねるだけでは、そこから何を得たのか、を理解・確認するのは簡単ではない。

(2)経験したことを、「内省」を通して第三者に分かるように整理し、言語化して自分の前にさらけ出す。この過程においてその経験の裏側・向こう側にある意味や気付きが得られる。


3.内省の4ステップ

(1)ステップ1:経験そのものを俯瞰する。

①最近の出来事を先ずは振り返る。習慣化が大事なので毎週同じ曜日に行う。

②直近の一週間、自分は何をしたのか。気がかりは何か。全体としてどんな一週間だったか。一週間全体を振り返る

(2)ステップ2:出来事、場面を抽出する

①振り返った中から、一番気になった出来事を採り上げる。選ぶ基準は仕事上の重要度ではなく、「自分の気持ちが一番揺さぶられたこと」を引っ張り出す。

②選んだら、鮮明にその場面を呼び起こす。その時に出来事はもちろん、自分の感情も呼び起こす。

(3)ステップ3:事実と感情を分ける

①いつ、どこで、誰と、どんな出来事だったのかを描き出す。

②その時、事実と感情を分けて、考える。

③事実は一つだが、その事実からもたらされる感情は、人それぞれで異なる可能性がある。

④内省とは、自分が受け取った解釈、その経験の意味に、違った見方が出来るかも知れないと、考えを巡らせること、である。

(4)ステップ4:「今、振り返ってみて、思うこと」を書き留めてみる

①事実と感情を切り分けて記述した出来事や経験をもう一度、振り返ってみる。その時は、違う見方が出来るかも知れない。

②その時は自分視点だった解釈が、改めて振り返ってみると「他人視点」が見えてくるかも知れない。

③それに気付くをことで、自分の行動を変える糸口が見つかる可能性は高い。例えば、相手を変えようとしていたが、まずは自分自身が変わることが必要、と気付くなど。


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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day2)「新たな組織変革の手法『マネハプ』とは」

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こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

を読み進めて参ります。

今日のテーマは

「組織変革の新たな手法『マネハプ』とは?」

この著書は、この「マネハプ」についての実践方法を指南したものです。そこで今日はそのエッセンスをお伝えします。

章立て
1.重要なのは「内省と対話」
2.自分自身の経験から学ぶ
3.仲間との対話を通じて実践的な知恵を身に付ける


1.重要なのは「内省と対話」

(1)「マネハプ」とは「マネジメント・ハプニング」の略称で、管理職自らのマネジメント上の出来事から学ぶということで、ヘンリー・ミンツバーグ教授が名付けたもの。

(2)少人数のグループで「内省と対話」を、週一回など定期的に行う。これにより、何をすべきかが見えてきて、周囲の人たちと協力して業務を進めるようになっていく。

(3)全体の流れは、「経験→内省→対話→気付き→行動」というサイクルを回していく。


2.自分自身の経験から学ぶ

(1)特徴的なのは、誰かから何を教わる・習う、というものではないこと。

(2)参加者(管理職)が自らの経験や体験をグループ内で話す。

(3)「内省」とは、遭遇した「出来事(経験)」の意味を立ち止まって考え、そこにある新たな意味に気付くこと。この内省によって、自分のお思い込み・固定観念に気付く。この気付きが行動変容を促す。


3.仲間との対話を通じて、実践的な知恵を身に付ける

(1)内省は一人でも出来るが、自分とは異なる視点を持つ仲間との「対話」が効果的。

(2)対話をすることで、一緒に実践的な知恵を身に付けることが出来る。また、対話を通じて関係性が良くなり、それが職場全体へ広がる。

(3)職場と組織の改善は一気に進むのではなく、漢方薬によって徐々に体質改善が進むのと同様に、時間をかけて実現する。

つまり、最初は一人の力で始まった活動が波動効果を生んで、少しずつ職場を変容させることにつながるメソッドである。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day3)クライアント視点(2)

コーチングを通じて体感する「価...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も引き続き

『コーチングを通じて体感する「価値」とは?』

をお届けします。

全体の章立ては下記を予定しております。

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)相手や関わる人の変化や成長に立ちあえる喜び

そして今日のテーマは

クライアントとして体感する「価値」(2)

「応援者を見つける」

今日の章立て
1.自分の話を聴いてもらえる機会は「貴重」
2.人は誰でも心細く感じている
3.コーチは一緒にゴール達成を目指す応援者


1.自分の話を聴いてもらえる機会は「貴重」

皆さんは日頃、どれだけ自分の話を他人に聞いてもらっているでしょうか?

それも、途中で遮られたり、話を相手に持っていかれることなく、最初から最後まで聴いてもらう機会、です。

コーチング・スクールで講師をしていた時に、受講生の方に必ずこの問いを投げかけていました。

当然ながら「そう言えば、ほとんどないですね」

これが典型的な反応です。

なぜ自分の話を相手に、聴いてもらうことが重要なのか?

それは、話をしながら我々は色々ことに気付くからです。

想いやわだかまり、頭をよぎること、心に感じること。それらをそれを言葉にする、言語化することで、自分の外に出す。

そして、その出されたものを、まるで他人の話のように自分の耳で聴く。これがいわゆる「内省」です。

このプロセスを経て我々は自分を振り返ることが出来ます。自分を振り返ることで、自分を再認識し、次の行動などが導き出されます。


2.人は誰でも心細く感じている

私は仕事柄、会社の社長や経営者、企業の管理職の方々の話を聴く機会が多いですが、そういう方々も所詮「人の子」。我々と全く同様、心配事や悩みを当然お持ちです。

しかし我々と異なるのは、その悩みや心配事を誰にでも話すことが出来る訳ではない、という点です。ましてや会社経営に関する心配事を社員に話せるはずがありません。また、社長のご家族の悩みを会社の部下に話せる場面は限られています。

そういう意味で、会社社長や経営者はとても孤独。

経営に関する意思決定を一人で下す場面も多いでしょう。自分の決断が本当に正しかったのか?気軽に相談出来る人がおらず、心細く感じることも多いはずです。

周りの人へは自信満々に見せていなければならないプレッシャーはかなりのもの、と想像されます。弱気になったり、決断がぶれそうになることもあると想像されます。

そういう彼らを、人心面から支えるのが「コーチ」の役割です。

困った時、悩んだ時には、その気持ちを素直に吐き出しても良い存在。しかし、いたずらに迎合するのではなく、第三者として冷静に状況を観察して、判断して言葉をかけてくれる相棒。

経営者はそのように感じる存在のようです。


3.コーチは一緒にゴール達成を目指す応援者

コーチングを提供するコーチは、クライアントの応援者です。それも単に横で応援するだけではないです。お互いにどんなゴールを目指しているのかを共有していて、かつ、一緒にゴール達成を実現する「同士」のような存在です。

従ってもし、歩む道筋がゴールから逸れそうになったら、声を掛けてくれる。「第三者として冷静な視点を持った」応援者なのです。だからとても有難い、助かると感じるのだと思います。

クライアントが迷ったり、万が一誤った判断・行動を取ろうとした時、例えば、こんな問い掛けで再考を促してくれるのです。

「それを実行に移すと、どういう結果が得られそうですか?」
「そういう態度を、周りの人はどう見ていますか?」
「貴方らしさは、その行動にどう生かされていますか?」


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day1)

「週イチ・30分の習慣でよみが...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日から再び

「好みの本を読み進めながら」シリーズ

を再開します。これは、読み進めながら私が、キーポイントと感じる部分をブログに書き留めていく、というものです。

今回採り上げる書籍は

「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」

です。

この本の紹介を簡単にするために、「はじめに」の冒頭部分を拾って記述します。

「この本は、私たちが10年にわたり取り組んできた『組織の力をよみがえらせる』メソッドを、現場のマネジャーやリーダーが実践できるようにまとめたものです。」

経営者や企業管理職向けのコーチングを提供している私にとっては、企業の組織開発や風土改革も仕事の守備範囲。従って、この本の内容には大いに興味があります。

ということで明日から、読み進めながら少しずつ、キーポイントと私が考える部分を記述して参ります。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day2)クライアント視点(1)

自分を視る 自分を視る
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日お伝えした通り、今日から

コーチングを通じて体感する「価値」とは?
1.クライアント視点(1)

因みに全体の章立ては下記の通りですが、今後、若干の加筆変更の可能性があります。綴っていくうちに気が変わったりするかも知れません。

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)(現在、検討・抽出中)


従って今日のテーマは

クライアントとして体感する「価値」(1)

「内省する機会」


1.内省とは

目まぐるしく変化する環境下で、とにかく目の前の事柄を「処理」していく。職場における業務などは典型的な例です。

「右からきたものを、さっさと左へ流す。深く考えたり、検討したりするこは許されない、余裕もない。流れを止めてはいけないのだ。」

このように感じながら、毎日を過ごしているのではないでしょうか?

このような状況に反して、「内省」とは

「事象、特に自分自身に起こった事柄や経験などをじっくり見つめて、その事柄・経験の意味を見出し、そこから気付きを得ること」です。

即ち、いつもの歩みを止め、自分を振り返ってみる、とも言えます。


2.初めてコーチングを受ける

私が初めてコーチングを受けることにしたのは、転職活動に失敗し大きなショックを受け、そこから立ち直るためでした。

それまでの人生では「自分のことは自分で判断・決定する」というのが私の信条。他人に相談という発想が無かったのですが、さすがにあの時は、とにかく第三者の助けが必要と感じたのです。

しかし半信半疑で受けた、初めてのコーチング・セッション。

コーチからの問いかけに、過去を振り返りながら一つずつ一つずつ答えていきました。

そして気が付くと、あっという間に時間が経っていました。毎回セッションで90分から2時間くらいは話をしていたと思います。

私のコーチはとにかく、私の話をひたすら聴いていましたね。それも興味深げに、時には楽しそうに。

私はその雰囲気に乗せられ、意気揚々と本当に色々なことを話しました。自分の子供の時の出来事から、自分の家族のこと。学生時代の嫌な思い出などなど。

「転職することに至った経緯や、どういう理由で転職先を選んだのか?」

この辺りも当然ですが、色々話をしました。そしてたくさんの身の上話をして行くうちにふと、色々なことに気が付いていきました。

- そもそも他の会社ではなく、どうしてその転職先に決めたのか?

- 転職先を決めるときに何を重視したのか?

- 転職することで自分は何を目指していたのか?


3.自分の中に感じた変化

これを何度か繰り返していくうちに段々と、何かそれまでと違った感覚を覚えるようになりました。

つまり、その当時の自分に再度戻って、あれこれ検討している自分を、まるで今の自分が観察するような心持ちになっていったのです。

一方、コーチの方は、転職が失敗した、とか判断基準が曖昧だった、などコメントは一切ありません。ただひたすら、私の話をじっくり聴いているだけ。

こういうセッションを繰り返す中で、私が気が付いたのは、

「転職先を他人の目で決定していた」

というものでした。

周りの人から「さすが!」とか「それくらいの高いポジションじゃないと転職する意味がない!」などなど。

他人に納得してもらえるような転職先を、まるで自分の希望だと思い込もうとしていたことに気付きました。

「転職先で実際働くのは自分、周りの人ではない。もっともっと『素の自分』の判断基準で選択しなければならなかった。」

こんな「内省」が得られたのです。

私の場合はある「事件」がきっかけではありますが、誰でも日常生活において、

「おや?」
「これで良いのか?」

という、ひっかかりを感じたり、疑問が湧くことがあると思います。

それを「右から左へ流す」のではなく、たまには立ち止まって、その事象をじっと掘り下げてみる。

その事象に遭遇した意味や、それを自分がどう対応したのか、を深く振り返ってみる。

「内省」することで、必ずや何かを見つけることに繋がります。自分が大切にする価値観や、気にかかっている理由が見えてくると思います。

大切にしている価値観を見つけること、心のひっかかりをほぐすこと。

これらが、我々一人一人が「自分の人生」を歩むことを後押ししている、と私は感じています。

コーチングは、そんな「内省」の時間を提供するものです。

ではまた明日!
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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day1)

コーチングを通じて体感する「価...
コーチングを通じて体感する「価...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

私が生業としている「コーチング」。なかなか実体や効果が伝わりずらいものだな、と自分でも感じています。

そこで今日から少しずつ皆さんに、お伝えしようと思い立ちました。

題して

「コーチングを通じて体感する『価値』とは?」

「コーチングとは何か」や「コーチングの効果」などについては、既に数多くの書籍も出版されています。またブログなどでも多くのプロコーチの方々が語っています。

従って今さら一般論としての「コーチング」という視点では、私が皆様に伝えるべきことは多くないです。

しかし私が一人のクライアントとして、コーチングに初めて触れた時の「衝撃」。

そしてその後、プロコーチとして今度は、クライアントにコーチングを提供する立場になって、日々感じている「気付き」。

これら二つの立場を有する一個人として、体感している「価値」を皆さんへ是非、伝えたいと思い始めました。

なお個人的な見解なので、読者の皆様には当てはまらない内容もあります。お気軽にお付き合い頂ければ嬉しいです。


(仮)章立て(今後、若干の加筆変更の可能性あり)

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)(現在、検討・抽出中)

内容は明日から少しずつ綴って行きます。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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