9月
26日,
2021年
「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」を読み進めながら(Day5)「聴き手からの働きかけ」
昨日に引き続き今日も
「週イチ・30分の習慣でよみがえる職場」
を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分を採り上げて、記述して参ります。
今日のテーマは
「聴き手からの働きかけ」
昨日は「誰かに話す気付きが生まれる」の中で、聴き手の役割について少し触れました。
今日はもう少し「聴き手」に焦点を当てて行きます。
章立て
1.聴き手は「フィードバック」を心がける
2.話し手の内省を促す聴き手とは?
3.聴き手が使う3つの質問タイプ
1.聴き手は「フィードバック」を心がける
(1)対話やコミュニケーションで注目されるのは「質問スキル」ではある。
しかし、どう問いかけたら良いかを考える前に、聴き手は、まずは話し手の話をしっかりと受け止めた上で、「感じたことを素直に伝える」ことが大切。これが「フィードバック」である。
(2)フィードバックは、他の人に鏡になってもらって、自分がどのようにその人に映っているのかを教えてもらうこと。
(3)その後で問いかけに移っていくのが良い。
2.話し手の内省を促す聴き手とは?
(1)マネージャーは問題解決や成果の確認に焦点を当てた質問をしがちである。
(2)しかし「マネハプ」は成果を求めるのではなく、自分の行動を「内省」することが目的なので、質問の焦点が異なり、工夫が必要。
(3)例えば聴き手からは、以下のような問いかけが有効である。
①「その時、どんな風に感じましたか?」
②「具体的に、どう対応したのですか?」
③「どうして、そういう対処をすることにしたのですか?」
④「自分だったら、こう対応したかな?」
3.聴き手が使う3つの質問タイプ
(1)クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン
①イエス・ノーで答えられる質問がクローズドクエスチョン、イエス・ノーではなく自由に答えられるのがオープンクエスチョン。
②オープンクエスチョンは、自由に答えられるので、話し手の考え・意図を幅広く説明してもらったり、深く理解したい時に使う。
③クローズドクエスチョンは、確認したり、選択を迫る場面で使う。
(2)チャンクアップとチャンクダウン
①抽象度を上げて全体感や大きな視点から問いかけるのがチャックアップ、現場感や具体的な答えを求めるのがチャンクダウン。
②チャンクアップの質問は例えば「その業務の目的は何ですか?」「そもそも始めたきっかけは何ですか?」
③チャンクダウンの質問は例えば「具体的にはどんなことが起きたのですか?「明日から取り組むとしたら、どんなことですか?」
(3)過去質問と未来質問
①時制の観点で、過去を振り返る過去質問、未来に目を向ける未来質問。
②単純な過去質問は例えば「何が起きたのですか?」だが、過去を見つつ、未来も考えてもらう質問も有効。例えば「どんな職場にしたいと思っていますか?」
③話し手が意識していない時制に目を向けてもらうことで、気付きが生まれる可能性が高くなる。例えば「同じことを再現するには、どうしたら良いでしょうか?」
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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