コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day2)クライアント視点(1)

自分を視る 自分を視る
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日お伝えした通り、今日から

コーチングを通じて体感する「価値」とは?
1.クライアント視点(1)

因みに全体の章立ては下記の通りですが、今後、若干の加筆変更の可能性があります。綴っていくうちに気が変わったりするかも知れません。

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)(現在、検討・抽出中)


従って今日のテーマは

クライアントとして体感する「価値」(1)

「内省する機会」


1.内省とは

目まぐるしく変化する環境下で、とにかく目の前の事柄を「処理」していく。職場における業務などは典型的な例です。

「右からきたものを、さっさと左へ流す。深く考えたり、検討したりするこは許されない、余裕もない。流れを止めてはいけないのだ。」

このように感じながら、毎日を過ごしているのではないでしょうか?

このような状況に反して、「内省」とは

「事象、特に自分自身に起こった事柄や経験などをじっくり見つめて、その事柄・経験の意味を見出し、そこから気付きを得ること」です。

即ち、いつもの歩みを止め、自分を振り返ってみる、とも言えます。


2.初めてコーチングを受ける

私が初めてコーチングを受けることにしたのは、転職活動に失敗し大きなショックを受け、そこから立ち直るためでした。

それまでの人生では「自分のことは自分で判断・決定する」というのが私の信条。他人に相談という発想が無かったのですが、さすがにあの時は、とにかく第三者の助けが必要と感じたのです。

しかし半信半疑で受けた、初めてのコーチング・セッション。

コーチからの問いかけに、過去を振り返りながら一つずつ一つずつ答えていきました。

そして気が付くと、あっという間に時間が経っていました。毎回セッションで90分から2時間くらいは話をしていたと思います。

私のコーチはとにかく、私の話をひたすら聴いていましたね。それも興味深げに、時には楽しそうに。

私はその雰囲気に乗せられ、意気揚々と本当に色々なことを話しました。自分の子供の時の出来事から、自分の家族のこと。学生時代の嫌な思い出などなど。

「転職することに至った経緯や、どういう理由で転職先を選んだのか?」

この辺りも当然ですが、色々話をしました。そしてたくさんの身の上話をして行くうちにふと、色々なことに気が付いていきました。

- そもそも他の会社ではなく、どうしてその転職先に決めたのか?

- 転職先を決めるときに何を重視したのか?

- 転職することで自分は何を目指していたのか?


3.自分の中に感じた変化

これを何度か繰り返していくうちに段々と、何かそれまでと違った感覚を覚えるようになりました。

つまり、その当時の自分に再度戻って、あれこれ検討している自分を、まるで今の自分が観察するような心持ちになっていったのです。

一方、コーチの方は、転職が失敗した、とか判断基準が曖昧だった、などコメントは一切ありません。ただひたすら、私の話をじっくり聴いているだけ。

こういうセッションを繰り返す中で、私が気が付いたのは、

「転職先を他人の目で決定していた」

というものでした。

周りの人から「さすが!」とか「それくらいの高いポジションじゃないと転職する意味がない!」などなど。

他人に納得してもらえるような転職先を、まるで自分の希望だと思い込もうとしていたことに気付きました。

「転職先で実際働くのは自分、周りの人ではない。もっともっと『素の自分』の判断基準で選択しなければならなかった。」

こんな「内省」が得られたのです。

私の場合はある「事件」がきっかけではありますが、誰でも日常生活において、

「おや?」
「これで良いのか?」

という、ひっかかりを感じたり、疑問が湧くことがあると思います。

それを「右から左へ流す」のではなく、たまには立ち止まって、その事象をじっと掘り下げてみる。

その事象に遭遇した意味や、それを自分がどう対応したのか、を深く振り返ってみる。

「内省」することで、必ずや何かを見つけることに繋がります。自分が大切にする価値観や、気にかかっている理由が見えてくると思います。

大切にしている価値観を見つけること、心のひっかかりをほぐすこと。

これらが、我々一人一人が「自分の人生」を歩むことを後押ししている、と私は感じています。

コーチングは、そんな「内省」の時間を提供するものです。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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コーチングを通じて体感する「価値」とは?(Day1)

コーチングを通じて体感する「価...
コーチングを通じて体感する「価...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

私が生業としている「コーチング」。なかなか実体や効果が伝わりずらいものだな、と自分でも感じています。

そこで今日から少しずつ皆さんに、お伝えしようと思い立ちました。

題して

「コーチングを通じて体感する『価値』とは?」

「コーチングとは何か」や「コーチングの効果」などについては、既に数多くの書籍も出版されています。またブログなどでも多くのプロコーチの方々が語っています。

従って今さら一般論としての「コーチング」という視点では、私が皆様に伝えるべきことは多くないです。

しかし私が一人のクライアントとして、コーチングに初めて触れた時の「衝撃」。

そしてその後、プロコーチとして今度は、クライアントにコーチングを提供する立場になって、日々感じている「気付き」。

これら二つの立場を有する一個人として、体感している「価値」を皆さんへ是非、伝えたいと思い始めました。

なお個人的な見解なので、読者の皆様には当てはまらない内容もあります。お気軽にお付き合い頂ければ嬉しいです。


(仮)章立て(今後、若干の加筆変更の可能性あり)

1.クライアントとして体感する「価値」
(1)内省する機会
(2)応援者を見つける
(3)霧が晴れる

2.コーチとして体感する「価値」
(1)見方が変わる
(2)相手と新しい価値や境地を創り出す醍醐味を味わう
(3)(現在、検討・抽出中)

内容は明日から少しずつ綴って行きます。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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皆さんは読む本を、どのように選んでいますか?

皆さんは読む本を、どのように選...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日のテーマは「本の選び方」です。

「お父さんの読んでいる本って、なんかいつも同じじゃない?なんて言うんだっけ、『ビジネス本』とか言うんでしょ、会社とか経営とか....」

うちの末娘からのこんな一言に対して、

「そんなこと無いぞ!小説だって読むし、洋書だって読む。去年の夏休みに一緒に『海辺のカフカ』を二人でそれぞれ読んで、ディスカッションしたじゃないか!」

私に負ける劣らず、無類の本好きの末娘。

しかし他人にそう言われて、はた!と気付いた。自分はどういう視点で、読む本を選んでいるのか?と。


章立て
1.自分にとって「本を読むこと」とは?
2.昔のほろ苦い経験
3.「読みたい本」を選ぶ vs. 「それほどでも無い本」を選ぶ?


1.自分にとって「本を読むこと」とは?

凄く当たり前のことだが、本を読むのが楽しいから読んでいる。それ以上でのそれ以下でもない。もちろん、仕事で必要だから、新しい知識を得るためとか、参加している読書会で扱う本田だから、ということもある。

しかし、基本は読みたい本を読む。

では視点を変えて、自分にこう問いてみる。

「もし本を読むことを禁じたら、自分はどうなるのか?何を思うのか?」

質問が突飛ではあるが、ここはプロコーチという職業柄、敢えて極端な状況を設定して、自らの素の姿をセルフ・コーチングで浮き彫りにしてみる。

「人生の楽しみの『半分』を失う!」

これが、最初に浮かんだ答え。

恐らく私は、自分の生きている人生と平行して、もう一つ別の人生を「本を読むことで」歩んでいるのではないか?

言い換えるとするならば、

読んでいる本に、リアルな人生を歩んでいる自分と、伴走してもらっている感じ。

ここまで考えると不思議、変ですね!

本は決して私に、能動的に語りかけたり、働きかけたりはしない。私自身が、その本の世界に能動的に入っていく、浸かっているというイメージ。

これはひょっとしたら、リアル人生からの一種の逃避行動、なのかもしれない。


2.昔のほろ苦い経験

本を読むことの楽しみを実感したのは、実は大学に入学した時。受験勉強から解放されたことによるのか、とにかく本を読んだ。しかしそれは授業で使う教科書などではない。小説だったり、エッセイだったり、映画や舞台のシナリオだったり。

小遣いやバイトで稼いだお金を使って本を買って読んだ。そしてその時、こんな風なことに思い付いた。

「もし自制せずに読みたい本、欲しい本を買っていったら、自分は一ヶ月でいったい何冊の本を買うのだろう? いったいお金は、いくらかかるんだろう?」

実際に自分で実験したことがある。

いったい、この実験の結果はどうだったのか?

実は、途中で挫折した。月半ばでお金が底をついて、止めざるを得なかった。部屋に何冊モノの本が並び(いわゆる積ん読)、散乱し、部屋を埋め尽くすようになると同時に、財布の中身がどんどんと軽くなっていったのだ。

そこで私が気が付いたのは?

自分は本を読むのが好きなのではなく、本を購入すること、が好きなのではないか?、と自分を訝しく思った。実は今でもそう感じることがある。一種の収集癖なのかも知れない。

もう一つその時に気が付いたのは、趣くままに本を購入すると、

同じようなテーマやジャンルの本ばかりを買ってしまう、

と言うことに気が付いたのだ。

あれから30年くらい経った今、末娘に指摘されて、ぎょっとしている。


3.「読みたい本」を選ぶ vs. 「それほどでも無い本」を選ぶ?

読みたい本を読めば良い。読書は読みたい本を読むこと。

しかし、上記のような性癖?がある私は、何とかならないかと色々と以前から考えていた。

- 友人や書評を参考に本を選ぶ。
- 信頼している先輩や恩師に、本を紹介してもらう。

色々試してみたが、何かすっきりしない。他人からの勧め、というところが気に入らないのかもしれない。自発的でない、内発的動機に基づいていない選び方、だから?

そんな難しいことは良い。とにかく他人からのお勧め本は、なぜか最後まで読了できないのだ。

そこで色々考えた結果、幅広いジャンルやテーマの本を読むことを目的として、私が編み出した「無茶苦茶」な方法は、こんな感じ。一言で表現するなら

「セレンディピティ選択」

である。

「セレンディピティ」とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。 また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。

具体的にはこんな感じだ。

書店で本を探している際に、書棚を順繰り見ながら「この本、読みたいな!この本、欲しいな!」と見つけたとする。これは良くあること。

そこで普通は、その本を購入するのだが、そうではなく、

最初に読みたいと見つけた本の「隣の本」を買って読む、という方法だ。

かなり無茶苦茶な方法である。最初はとても勇気が要る。清水の舞台から飛び降りるような気分。

詰まらなかったらどうしよう。一生後悔するかも?大した金額の投資ではないが、適切でない本を選んでしまった自分が許せない、などなど様々な不安が頭をよぎる。

しかし、何食わぬ顔でレジに持って行っていく。はい、1320円です!会計を済ます。

しかし、何度か実際に試してみたが、これが意外に奏功する。

なぜなら、書店の書棚はあるジャンルやテーマを同じ棚へ陳列している。従って、隣の本を選んでも、実はそれ程かけ離れたテーマの本を選ぶことにはならないからである。

これは「ビジネス本」では典型的である。しかし、実際に読みたかった本では無かったことはある意味で事実である。

一方、もし小説を選ぶ時にこの「セレンディピティ選択」を実行すると、かなりスリリングな結果が待っているように思う。まるで鑑賞しようと思って入った映画館で、買ったチケットを上映している部屋の隣の部屋で映画を鑑賞するようなものだ!

偶然を楽しむか、隣に座る彼女を怒らせるか?

映画と書籍とでどちらがリスクが大きいかは議論の余地はあるが、新たな本との出会いがあることは請け合いである。

こんな風に選んだ本をページを手繰りながら、秋の夜長を楽しんで行きたい。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day13、最終日)「組織にとってコミュニケーションとは?」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

これまで読み進めてきた、宮田穣著の

「組織に効くコミュニケーション」

いよいよ最終日まで来ました。

今日のテーマは

組織にとってコミュニケーションとは何か?

章立て
1.ファースト・ハンドの技術
2.組織はコミュニケーションによって変わっていく
3.組織は学びの場でもある


1.ファースト・ハンドの技術

(1)古いメディアに心惹かれることがある。例えば「ガリ版の話」。惹かれる理由は、それが「ファースト・ハンドの技術」、つまり「ある一つの技術が民衆の中にひとつの小躍進を引き起こす」技術だから。

(2)ファースト・ハンドの技術は、粗削りで未完成ながら、小さなメディアに宿った「思い」がリアルに伝わりやすいスタイル。

(3)昔勤務していた会社に、ワタキロ(私の記録)というものがあった。従業員は、毎日終業後にその日を振り返って業務日誌を「手書き」で書く。書かれたワタキロは部署ごと束ねられ、全員に回覧板のように閲覧する仕組み。

(4)その慣行がインターネットの出現・普及とともにパソコンで書くようになり、そしてメールで毎日送るようになって、他の人が読むことが無くなった。


2.組織はコミュニケーションによって変わっていく

(1)組織で日々行われるコミュニケーションには、様々な目的がある。しかしその色々な目的が目指している方向は、組織がより良く変わりながら、持続可能な存在となっていくこと。

(2)そして組織を支える全てのメンバーにとって、組織が「充実感のある居場所」になっていくこと。

(3)池井戸潤氏著の直木賞受賞作、「下町ロケット」を読んでみると、様々なことに気が付かされる。その中で一点言えるのは、コミュニケーション次第で、組織はどんどん変わっていく、ということ。


3.組織は学びの場でもある

(1)組織でのコミュニケーションで忘れてはならないのは、組織は「学びの場」でもあるということ。

(2)なぜ、学びとコミュニケーションが結びつくかと言うと、職場で働き続けるためには、学び続けることが必要だからである。

(3)そのためにも「等身大コミュニケーション」の実現が重要。

(4)「人こそ、最強のメディアである」そして、「組織は、それを最高に活かせる場である」ということ。

このシリーズは今日で終了です!


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day12)「等身大コミュニケーション(4)」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も昨日に引き続いて、宮田穣氏の著書、

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日と同様、即ち

等身大コミュニケーション(4)


昨日もお伝えしましたが、この部分は言わば、宮田穣氏の著書のハイライト、

等身大コミュニケーションの作り方

です。

重要な部分ですので昨日の部分も含めて、再度綴って行きます。

章立て
(1.身体というメディア)
(2.等身大とは)
3.等身大コミュニケーションの作り方


3.等身大コミュニケーションの作り方
組織においては、どのようなコミュニケーションを心がけていったら良いのか?を考察する。

【5つの視点】
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
方法(2)全体のバランスを保つ
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
方法(5)「いま、ここ」に拘る

一つずつ見て行きましょう。

方法(1)多様な手がかりを手に入れる

①組織の中には多様なメディアがあり、それらが手がかりを提供する。例えば、個人面談、会議、朝礼、社内イベントなど。もちろん社内報・機関紙、社史、パンフレットなども含まれる。

②組織全体の視野から、どれくらいの「リッチネス」を多様なメディアを通じて維持して行くのか?

③また、メディア以外の手がかりもある。例えば、従業員の残した武勇伝や成功物語、創業者の想いやスピリットなど。

④これらを社内・従業員間でどのように「見える化」していけるか、も重要である。


方法(2)全体のバランスを保つ

①組織全体のコミュニケーション・バランスを考える上で大切なことは、従業員それぞれの心地よい距離感をいかに作るか、である。

②「付かず離れず」の関係を保つためには、雑談が気軽に出来るようなオープンは風土づくりが欠かせない。またメンバーそれぞれのパーソナル・スペースへの配慮も必要。

③メディアの使い分けも重要。フォーマル・コミュニケーションはもちろん、インフォーマル・コミュニケーションの機会をいかに作っていくか?

④人はどんなに新しいもの、良いものでも必ず飽きてしまう。マンネリズムを避けるために適宜リフレッシュを図る。

⑤非日常的な環境で行われる特別な体験、というアイディアも有用。

⑥オフィスの様相も色々な検討の余地がある。フリーアドレスやアイディア出しのスペースなどにも一工夫が欲しい。古民家のような場所が相応しい仕事もあるかもしれない。


方法(3)対面コミュニケーションを基本とする

①当たり前のように思える「対面コミュニケーション」には、実は経験が必要。インターネットの活用が逆に、対面コミュニケーションを遠ざけることに繋がっているかも知れない。経験する場と実践する場づくりの支援が必要。

②対面コミュニケーションを組織文化の一つとして捉える。「タテ・ヨコ・ナナメ・ソト」の関係づくりを企業・組織として促進する心掛けが欲しい。

③対面コミュニケーションの場を定例化・習慣化したい。


方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない

①非言語コミュニケーションを実感できる場、例えば「拍手」。歓送迎会、朝礼などでは、組織の「リッチネス」を底上げする機会とも言える。

②たまには敢えてインターネットが使えない環境で会議をする、などの工夫も必要。


方法(5)「いま、ここ」に拘る

①「リアルな場」に伴うライブ感は、まさに自分が「いま、ここ」に存在することを実感できることである。

②「充実感のある居場所」を持つことは、どのような組織であれ、心地よいコミュニケーションによる、心地よい関係によって得られるものである。

③コミュニケーションというものは、人間が生きるために存在し、また「まとまりのある一人の人間」としての状態が維持できる程度に活用されてこそ、適正な人間関係の構築に貢献するものになり得る。

④「いま、ここ」に拘ることは、生身の身体を前提に、物事を考えることにつながる。

今日はここまで。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day11)「等身大コミュニケーション(3)」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続いて、今日も宮田穣氏の著書、

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日の続き、即ち

等身大コミュニケーション(3)

「1.身体というメディア」
「2.等身大とは」

は昨日までで読み終えたので、今日はその続きです。

いわば、宮田穣氏のこの著書のいよいよハイライトの部分、すなわち

等身大コミュニケーションの作り方

です。


章立て
(1.身体というメディア)
(2.等身大とは)
3.等身大コミュニケーションの作り方


3.等身大コミュニケーションの作り方
組織においては、どのようなコミュニケーションを心がけていったら良いのか?を考察する。

【5つの視点】
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
方法(2)全体のバランスを保つ
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
方法(5)「いま、ここ」に拘る

一つずつ見て行きましょう。

方法(1)多様な手がかりを手に入れる

①組織の中には多様なメディアがあり、それらが手がかりを提供する。例えば、個人面談、会議、朝礼、社内イベントなど。もちろん社内報・機関紙、社史、パンフレットなども含まれる。

②組織全体の視野から、どれくらいの「リッチネス」を多様なメディアを通じて維持して行くのか?

③またメディア以外の手がかりもある。例えば従業員の残した武勇伝や成功物語、創業者の想いやスピリットなど。

④これらを社内・従業員間で「見える化」していけるか?も重要である。


続きはまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお


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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day10)「等身大コミュニケーション(2)」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続いて、今日も宮田穣著

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日の続き、即ち

等身大コミュニケーション(2)

「1.身体というメディア」の部分は昨日読み終えたので、今日はその続きです。

章立て
(1.身体というメディア)
2.等身大とは
3.等身大コミュニケーションの作り方


2.等身大とは

(1)コミュニケーションにおける「等身大」とは、自分なり相手なりの存在感が、最低限「まとまりのあるものとして維持されていること」が一つの目安。

(2)一方、コミュニケーションの「リッチネス」度合いを対面を基準 (100) とした時、「等身大」を (50) 以上と仮置きしてみる。

(3)電話以下のリッチネスのメディアによるコミュニケーションだけで出来た関係性を考えてみると、やはり相手のイメージは限定的。

(4)等身大に近づけるコミュニケーションは、対面でのコミュニケーションである。

(5)組織において「等身大」を意識する意味は、構成メンバー一人一人が「等身大」を心がけることで、心地よいコミュニケーションや心地よい関係が築きやすくなる。

(6)それを実現するためには、組織運営に置いて「リッチネス」の高いコミュニケーションの場を、定期的に組み込むことが肝要である。

今日はここまで。

では、また明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day9)「等身大コミュニケーション(1)」

等身大? 等身大?
宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続いて、宮田穣著

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。今日のテーマは

等身大コミュニケーション(1)

章立て
1.身体というメディア
2.等身大とは
3.等身大コミュニケーション


1.身体というメディア

(1)「身体はメディア」と改めて気付く事実。この事実に立ち返り、コミュニケーションはそこを起点に展開される、ということを認識すべき。

(2)これは取りも直さず「非言語コミュニケーション能力」が重要と言える。電子メール一本で済ませてしまわず、直接会って丁寧に説明していれば、全く違った結果になったかも知れない。

(3)コミュニケーションの豊かさは、情報量の多さではなく、情報の質の多様さ。そういう観点で「非言語コミュニケーション」が上手く使えるようになると、表現力は格段に増すはず。

(4)また「身体はメディア」という考え方は、コミュニケーションの「節度」と「限界」を理解する、ということにも繋がる。

(5)「身体はメディア」であることを十分認識することにより、「断片化」された情報が肥大化し暴走したり、また、そのような情報に多く囲まれて生活することで情報の消化不良になることに、一定の歯止めがかかるのではないか?


今日はここまで。

ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day8)「心地よさを生むコミュニケーションの距離感(2)」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

昨日に引き続いて、宮田穣著の

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めながら、私がキーポイントだと感じる部分を記して行きます。

今日のテーマは昨日と同様、

心地よさを生むコミュニケーションの距離感(2)

昨日は、下記章立ての
「1.コミュニケーションの距離感」
「2.パーソナル・スペースへの配慮」
を読み終えたので、今日はその続きです。


章立て
(1.コミュニケーションの距離感)
(2.パーソナル・スペースへの配慮)
3.お互いを見守る関係
4.「リッチネス」を敢えて下げる
5.オープンな組織風土をいかに作るか


3.お互いを見守る関係

(1)相手のことを「見守る」ためには、一定の距離を置いておくことが必要。ただし無視するのではなく、相手からのサインを見逃さないことが大切。

(2)相手からのサインは直接・間接、様々なものに現れ、様々な形で受け取ることが出来る。

(3)見守っていることを相手に示す、ことも重要。「サンクスカード」を活用する職場もある。

(4)サンクスカードはコミュニケーションの観点として、リッチネスを敢えて落とす方法である。

これはさりげない姿勢を示す、という効果が得られる。一定の距離を置きつつ、常に見守っていることを相手に伝える場合は、相手に受け入れられやすい。


4.「リッチネス」を敢えて下げる

(1)「付かず離れず」の距離感をコントロールする、という点でサンクスカードのように「リッチネス」を下げる方法もある。

(2)「てがかりを減らす」方法として例えば、メールで相手をさりげなく励ます際には、一言二言添えるだけで充分。

(3)コミュニケーションの「やり取りに時間をかける」という方法もある。例えば「礼状」を出すなどが該当する。

(4)「匿名」であることを活用する方法としては、相手の警戒感を取り除くために匿名で、不満や課題を聞き出すアンケートや聞き取りを実施する方法が挙げられる。


5.オープンな組織風土をいかに作るか

(1)基本情報として、お互いのことがある程度分かっていることが必要。即ち、組織メンバー全員に関するリッチネスを底上げしておく。

(2)そのためには、一人一人を紹介する機会や場が必要である。「社員総会」はフォーマルな機会に当たるが、一方でインフォーマルな場を設定することも重要。

(3)職場での「雑談」も非常に重要。雑談は職場のコミュニケーション風土の「リトマス試験紙」のようなもの。

(4)オープンな組織風土を醸成するためには、雑談のようなインフォーマルなものに加えて、ある程度の強制力のある、全員で情報を定期的に共有する場も必要である。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day7)「心地よさを生むコミュニケーションの距離感(1)」

宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
宮田穣著「組織に効くコミュニケ...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチ、砂村よしおです。

昨日はこのシリーズをお休みでした。そこで今日も一昨日に続いて

宮田穣氏著の

「組織に効くコミュニケーション」

を読み進めて行きます。


今日のテーマは

心地よさを生むコミュニケーションの距離感


章立て
1.コミュニケーションの距離感
2.パーソナル・スペースへの配慮
3.お互いを見守る関係
4.「リッチネス」を敢えて下げる
5.オープンな組織風土をいかに作るか


1.コミュニケーションの距離感

(1)コミュニケーションの心地よさ

①親しい相手とは「豊かな」コミュニケーションを通して、密接な距離感を持つことが心地よさに繋がる。

②それ以外の相手とは「付かず離れず」の関係を保つことで、心地よさが維持される。

③つまり「心地よい」コミュニケーションと「豊かな」コミュニケーションとは必ずしも一致しない。

④従って様々な相手とのコミュニケーションは、相手との関係性によって距離感をコントロール出来ることが、心地よいコミュニケーションには不可欠。

⑤そのためには、双方にとって必要なコミュニケーションの質やメディアを意識し、適切なメディアを活用する。これらのバランス感覚が大切である。


(2)「付かず離れず」の関係

①心地よい距離感が保たれている職場例

- 仕事が分業体制で、業務のかなりの部分が担当者に任されている。

- お互いの業務状況を共有するために、毎朝たっぷり時間をかけて朝礼を実施。

- 仕事中は結構雑談が多い。上司も業務中にダジャレを連発している。

- 新入社員へ教育係の先輩社員が付いているが、仕事のやり方を一方的に押付けるのではなく、新入社員にも自分で考える時間を与えて仕事をさせる。

困った時には教育係はもちろん、他の先輩社員からも助言をもらえる。

(少し突き放した感じが相手のやる気を引き出している。といった「パーソナル・スペース」に配慮している。)


②心地よさが保たれていない職場例

- 朝礼などは上司から一方的で形式的。

- 担当業務は明確に割り振られていて、自分の仕事だけに打ち込む雰囲気。

- 先輩社員から仕事は振られるが、説明はあまりない。

- 頻繁にメールでの報告ばかりを求められる。

- 仕事で困っても周りは忙しそうで相談できず、一人ほおって置かれた感じ。


2.パーソナル・スペースへの配慮

(1)「パーソナル・スペース」とは、一人一人が持っていると考えられる空間で、人の体を直接に取り巻く、目で見ることのできない空間領域である。

(2)パーソナル・スペースは言い換えると、一人一人の抱く心地よさを維持する「なわばり」のようなもの。

社交的な人は恐らく、パーソナル・スペースは小さく、一方、人見知りする人は大きいと考えられる。

(3)相手との心地よい関係を保っていくためには、相手のパーソナル・スペースを知ることが重要。

そのためには相手の「非言語コミュニケーション」に注意を払い、表情やしぐさなどを通して相手の心の内を丁寧に推し量ることが求められる。


今日はここまで。

ではまた明日!
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