9月
16日,
2021年
宮田穣著「組織に効くコミュニケーション」を読んで(Day12)「等身大コミュニケーション(4)」
今日も昨日に引き続いて、宮田穣氏の著書、
「組織に効くコミュニケーション」
を読み進めて行きます。今日のテーマは昨日と同様、即ち
等身大コミュニケーション(4)
昨日もお伝えしましたが、この部分は言わば、宮田穣氏の著書のハイライト、
等身大コミュニケーションの作り方
です。
重要な部分ですので昨日の部分も含めて、再度綴って行きます。
章立て
(1.身体というメディア)
(2.等身大とは)
3.等身大コミュニケーションの作り方
3.等身大コミュニケーションの作り方
組織においては、どのようなコミュニケーションを心がけていったら良いのか?を考察する。
【5つの視点】
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
方法(2)全体のバランスを保つ
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
方法(5)「いま、ここ」に拘る
一つずつ見て行きましょう。
方法(1)多様な手がかりを手に入れる
①組織の中には多様なメディアがあり、それらが手がかりを提供する。例えば、個人面談、会議、朝礼、社内イベントなど。もちろん社内報・機関紙、社史、パンフレットなども含まれる。
②組織全体の視野から、どれくらいの「リッチネス」を多様なメディアを通じて維持して行くのか?
③また、メディア以外の手がかりもある。例えば、従業員の残した武勇伝や成功物語、創業者の想いやスピリットなど。
④これらを社内・従業員間でどのように「見える化」していけるか、も重要である。
方法(2)全体のバランスを保つ
①組織全体のコミュニケーション・バランスを考える上で大切なことは、従業員それぞれの心地よい距離感をいかに作るか、である。
②「付かず離れず」の関係を保つためには、雑談が気軽に出来るようなオープンは風土づくりが欠かせない。またメンバーそれぞれのパーソナル・スペースへの配慮も必要。
③メディアの使い分けも重要。フォーマル・コミュニケーションはもちろん、インフォーマル・コミュニケーションの機会をいかに作っていくか?
④人はどんなに新しいもの、良いものでも必ず飽きてしまう。マンネリズムを避けるために適宜リフレッシュを図る。
⑤非日常的な環境で行われる特別な体験、というアイディアも有用。
⑥オフィスの様相も色々な検討の余地がある。フリーアドレスやアイディア出しのスペースなどにも一工夫が欲しい。古民家のような場所が相応しい仕事もあるかもしれない。
方法(3)対面コミュニケーションを基本とする
①当たり前のように思える「対面コミュニケーション」には、実は経験が必要。インターネットの活用が逆に、対面コミュニケーションを遠ざけることに繋がっているかも知れない。経験する場と実践する場づくりの支援が必要。
②対面コミュニケーションを組織文化の一つとして捉える。「タテ・ヨコ・ナナメ・ソト」の関係づくりを企業・組織として促進する心掛けが欲しい。
③対面コミュニケーションの場を定例化・習慣化したい。
方法(4)非言語コミュニケーションを忘れない
①非言語コミュニケーションを実感できる場、例えば「拍手」。歓送迎会、朝礼などでは、組織の「リッチネス」を底上げする機会とも言える。
②たまには敢えてインターネットが使えない環境で会議をする、などの工夫も必要。
方法(5)「いま、ここ」に拘る
①「リアルな場」に伴うライブ感は、まさに自分が「いま、ここ」に存在することを実感できることである。
②「充実感のある居場所」を持つことは、どのような組織であれ、心地よいコミュニケーションによる、心地よい関係によって得られるものである。
③コミュニケーションというものは、人間が生きるために存在し、また「まとまりのある一人の人間」としての状態が維持できる程度に活用されてこそ、適正な人間関係の構築に貢献するものになり得る。
④「いま、ここ」に拘ることは、生身の身体を前提に、物事を考えることにつながる。
今日はここまで。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお