トライアスロンをやっている娘に聞くと、それはIT Band Syndromeだろうという。ITはIliotibialの略で、全体をITBSと略称するそうで、長距離ランナーにはよくある損傷とのことだ。日本語では腸膝(ちょうよう)靭帯炎と言う。骨盤の外側から膝の外側にまたいでいる腸膝靭帯が膝の屈伸に伴って大腿骨とこすれると、炎症を起こすそうだ。
昨日のNew York Times電子版にイタリアのフローレンスの近くにあるプラトーという小さな町に関する記事が掲載されていた。1980年頃から中国人の移民が増え続け、現在では185,000人の人口のうち合法的中国移民が11,500人、それに違法移民が約25,000人住んでおり、EUの中でももっとも中国人移民の多い町という。市内にはチャイナタウンが出来、公立学校の生徒も中国移民が増えているそうだ。
この町は繊維の町で2001年には6,000社あった地元の繊維関係企業が現在では3,000社に減る一方、中国人が所有する企業が3,200社となり、中国系企業は中国やインドから白い繊維を安く仕入れ、市内の中国系企業で染色やプリントしてから縫製し、Made in Italyとして廉価な商品を中国、メキシコ、ブラジル、ベネズエラ、ヨルダン、レバノンなどに輸出したり、EU域内の安売りショップに販売している。