KUMAさんの簡単カレーパスタを作ってみた。朝や昼はほぼ毎日厨房に立つが、夕食のために立つのは1年ぶり?しかも洋子さんがたまねぎを刻んだりパスタを茹でたり手伝ってくれる。
KUMAさんのレシピと異なり、ベーコンの代わりにパンチェッタ、トマトジュースの代わりにV8ジュースを使う。出来上がりは写真の通り。お味は?自分で作ったせいかおいしい。思ったよりカレー風味が弱いみたいなので、次回はルーを2個使っても良いのでは?
この料理はトマトジュースを使うところがポイントであることを実感した。KUMAさんありがとうございました。
日本では、北海道や東北の北部、またはこの10年位の間に新築や改築した住宅でなければ窓ガラスは2重になっていないと思う。このような1枚ガラスの窓では寒い冬の日には室内側のガラス表面が結露して、まっ白なレースのカーテンにシミをつけたり、窓周辺の木製部材に黒かびを発生させたりして、住んでいる人を悩ませることになる。寒い冬の夜に鍋を囲んだりするとこの傾向は一層顕著になる。
このような窓ガラスの内側の結露はよく冷えたビールのジョッキの外側と同じで、冷えた物体の表面温度が周辺の水蒸気を含んだ空気の露点以下になると発生する。例えば室温が20℃で相対湿度が60%とすると、蒸気表によればこの湿った空気の露点は11℃であり、相対湿度が80%なら16℃となる。あまり風の強くない気象条件のもとで外の気温が0℃で室内温度が20℃の時、3ミリ厚みの1枚ガラスの窓では室内側ガラス表面温度は約5℃なので、相対湿度が40%でも結露する条件を十分に満たす。高性能なペアガラスでは同じ条件で室内側ガラス表面温度は約16℃となり、室内の相対湿度が80%近くまでは結露しない。
これまでの話はガラス中心についてであり、窓枠が熱を伝えやすいアルミの場合にはガラスは結露しなくても窓枠が結露する恐れが高い。このような問題を回避するためには断熱性の高い木製窓や塩ビ樹脂の窓枠を使えばよい。アルミサッシュでも屋外側と屋内側のアルミフレームを合成ゴムなどにより熱的に絶縁したサーマルブレイクと呼ばれる窓枠もあるが、断熱性は木製窓や塩ビ樹脂には及ばない。
気温が0℃の場合、相対湿度が100%であっても1 Kgのこの空気に含まれている水分は0.004 Kgであり、この空気を20℃まで暖房すると室内の相対湿度は30%まで低下する。そのため室内の空気がカラカラに乾燥していると感じ、人は加湿器を使ったりする。確かに乾燥し過ぎた空気は喉が痛く感じられたり、肌の潤いがなくなったりして快適とは言えない。しかし建物にとっては湿度の高い環境はカビが発生しやすく、壁の裏側にある断熱材が壁内結露する恐れもあり好ましくない。
ミネソタ大学における研究によれば、寒冷地における住宅での健康ならびに建物の保全の両者が妥協しうる室温20℃における相対湿度は、屋外の気温が‐29℃なら15-20%、‐18℃なら25-30%、‐7℃なら35-40%というデータを示している。このデータから類推すれば外気温が0℃の場合でも相対湿度は50%以下が好ましいであろうと推論出来る。
アメリカのある研究データによれば、シャワーを浴びると1回に付き0.24リットル、クッキングをすると1回に0.47リットル、人が呼吸すると1日に1.42リットル、植物の鉢植えは1日に0.47リットルの水分を発生する。4人家族で鉢植えが3本あるとすれば、1日に9-10リットルの水分を発生させていることになる。150m2の広さの住宅における居住空間を375m3とすると、もしも換気が一切なければこの家族の生活によって1日に発散される水分は0.018-0.020 Kg/Kg-Airとなり、20℃における相対湿度100%の水分保有量0.015 Kg/Kg-Airを超えることになる。実際にはシャワーを使う際やクッキングする時は換気扇を回すのが普通であり、また人の出入りがあるので、生活によって生ずる湿度はこれよりは少ないだろうが、気密性の高い住宅では20℃における相対湿度50%の状態は比較的容易に達成されるであろう。
2010年1月に放送されたNHKの『ためしてガッテン』では、人間は暑くも寒くもない環境では体の湿度センサーが鈍感であることを実験的に示している。この番組ではやたらと加湿器を使って建物をいじめるより、ドライマウスならのど飴、、ドライアイなら目薬、乾燥肌にはクリームによる保湿を勧めている。でもこんなことを言うと加湿器メーカーから営業妨害だと文句を言われるかもしれない。
昨日は夜まで激しい雨が降っていたが、土曜日の今日は気温が4℃前後でどんよりとした曇り空ではあるものの雨は降っていない。いつもの仲間とホームコースで定例ゴルフをラウンドした。
初めの数ホールはティーショットがあまりさえなかったがセカンドショットや寄せがまあまあで前半は45、後半はティーショットは安定してきたものの惜しいパットが続き、なかなかパーが取れず47で合計92。先週はテンポラリーグリーンでスコアをカウントしなかったので、これが今年最初のスコアとなる。
今年の目標はUSGAハンディキャップインデックス15としているが、ホームコースではこれはハンディキャップ18に相当するので90でラウンドすれば目標を達成したことになる。今日の低い気温、濡れたフェアウェイとグリーンを考慮すれば、今日のラウンドはまあまあだったと言えるだろう。
今日は正月七日、七草がゆを食べる日だ。アメリカでは正真の春の七草は揃わないので、洋子さんがありあわせの大根の葉、みつば、ほうれん草、カイワレ大根、それに柚子の皮によるかゆを作ってくれた。この中で大根の葉(すずしろ)だけが正真の春の七草を代表している。
元日以来、やや飲み過ぎ食べ過ぎの体には七草がゆは胃に優しい。去年わがやで収穫した柚子がひときわ香りを高めてくれる。箸休めにはえびすめを添える。七草がゆをいただき、一年間の無病息災を願う。
このような習慣をいまだに実行している家族は日本にどれくらいいるのだろう。七草がゆを祝っている人たちはほとんどが高齢者なのだろうか。わがやでも子供たち、孫たちは今朝七草がゆを食べていないことだろう。この習慣はわがやでもわれわれの代ですたれるのだろうか。
今日は2日の日曜日、いつものメンバーと今年初めてのゴルフをラウンドした。今朝の気温は氷点下、午後2時でもやっと4℃で、すべてのグリーンは閉鎖されておりテンポラリーグリーンを使う。ゲームにはならないが、寄せなどには良い練習になる。パットをしないので18ホールを3時間でラウンド終了。大晦日以来の飲みすぎの体には良い運動だった。
元日は大晦日に夜更ししているのでゆっくり起床してからお雑煮を祝う。その後恒例の神護寺に初詣し、副住職の密照師に身体健全、家内安全、商売繁盛のご祈祷をしてもらう。午後半ばに子供たち、孫たち全員が揃い、新年の大宴会。約5時間にわたり大いに飲み、話し、食べた。お節料理の約半分は洋子さんの手作りで、昆布巻きについては私専用はニシン、他はソックアイサーモン。年末に5ポンドもあるニュージーランド産の鯛が手に入り、塩焼きとなって食卓を飾った。最後に娘の作ったチーズケーキが出てくるところはアメリカ的だ。
今年のNew Year's Resolutionは去年と同じ。『徳を磨き、体を鍛える。』こととする。この歳になると、New Year’s Resolutionはあまり変わらなくなる。また昨年目指した、より簡素な生活をすること、およびゴルフハンディキャップを15とすることも去年のままで良い。
今年もよき年となることを心より念願する。
今朝6時頃、われわれのベッドの上に寝ていたネコの花里子が足元に移動して、じっとガラスドアの外を見ているので洋子さんは目覚め、まだ暗いバックヤードを見ると鹿が何頭か来ているのに気付いたそうだ。
朝食時、すっかり明るくなった外で3頭の角のない鹿はバックヤードの茂みにうずくまってリラックスしている。9時過ぎにはまた立ち上がって周りの木の葉やつたを食べている。これらはわれわれが大事に育てているものではないので、食べられても構わない。
午前11時になって3頭の鹿はゆっくりとわがやのフロントヤードに移動し、道路を横切って向かいのグリーンベルトに帰っていった。今日は洋子さんが気付いてから5時間もわがやのバックヤードに滞在していたことになる。わがやが彼らにとって居心地が良いことは悪いことではないが、来春のチューリップやバラ、更には夏のイチジクが食べられてしまうのではないかと心配だ。
昨日車の運転中にラジオで80歳代のおばあさんが孫からの電話でオレオレ詐欺の被害にあったことを聞いた。孫がカナダで麻薬のことで警察に捕まったとおばあさんに電話し、代わった弁護士が保釈金が必要なのでWestern Unionで約$4,500を直ちに送るよう指示したそうだ。翌日、また弁護士から電話があり、指定口座にまだ入金がないので別の銀行口座に同額を直ちに送るよう指示され、気の毒なおばあさんは指示に従った。その後孫に電話したらこれがオレオレ詐欺であることがわかり、2回目の送金は銀行に手続きをして無効にすることが出来たが、最初の送金は盗られてしまった。
オレオレ詐欺は日本だけと思っていたが、他人のことを簡単には信用しないアメリカでも発生していることを知った。調べてみると英語では”It’s me scam”または”Grandma scam”と言い、日本ほど話題にならないがこのような犯罪は発生しているようだ。ちょっとグーグルで調べたら、オレオレ詐欺は発生件数では日本がトップだが、アメリカの他にイギリス、ニュージーランドなどでも多く発生しているとのこと、ところ変わっても悪の道は変わらない。
12月初めに氷点下になる寒い日が続いたので、鉢植えにしてある柚子の木をデッキから室内に移した。柑橘類の中では寒さに強い柚子は東北地方でも育つとは言うものの、ようやく手に入れた大事な木、風邪でも引かせてはとの親心だ。
温暖な室内に置かれたこの木は春が来たと勘違いしてか、新芽が生え出した。最近になってよく見ると蕾が2つ出来ている。柑橘類の花は常識的には春に咲くものと思っているが、このような状態は良いことなのか悪いことなのか、洋子さんと二人で思案している。
古い葉が落ちてから寒肥を与えようとしていたのだが、これらの葉は一向に落ちる気配がない。柚子は常緑樹だから古い葉が落ちる必要はない、と勝手に納得しているものの自信がない。栄養不足にならないようとりあえず肥料だけは与えて様子を見ている。
今年は野球のボールより少し小ぶりの柚子の実が2個だけ収穫出来たが、来年はたくさんの柚子が収穫出来るか楽しみではある。
New York Times電子版では一昨日、昨日と2日連続で中国の風力発電に関する記事を掲載している。
2000年代初めにスペインの風力発電設備メーカーのGamesaは中国ではトップのシェアを誇り2005年には35%を供給していたが、中国政府は中国製部品の使用を入札の条件とし、その割合(ローカルコンテンツ)は2005年には70%に達した。その間Gamesaは中国に工場を建設し部品の生産を増やしていたが、製造技術は中国企業にコピーされ、またこれらの中国系企業は政府からの土地の無償提供、低利融資などを受けて競争力を増し、2009年には中国の3大風力発電企業は合計8.3ギガワットの設備を供給したのに対し、Gamesaはわずか0.5ギガワット、デンマークのVestasは0.6ギガワットの設備を供給したにとどまっている。
風力発電技術はラップトップコンピューター、ソーラーパネル、原子力発電、新幹線に関する技術などと同じように中国企業にコピーされ、中国政府から手厚い支援を受けたこれら企業は中国国内での事業にとどまらず海外に進出し、海外の競争相手を脅かすことになっている。
70%のローカルコンテンツはWTOに違反するが、2009年夏にオバマ政権が中国に申し入れたことによりこの条件は廃止となった。しかしその時Gamesaは既に95%の部品を中国国内で生産しており、この条件の廃止による実質的な影響は皆無であった。オバマ政権はこれにとどまらず、中国政府による土地の低価格・無償提供や低利融資もWTO違反として現在も追及している。カナダのオンタリオ州は中国に真似て風力発電に25%、太陽光発電に50%のローカルコンテンツを適用するつもりだが、中国に対しては何もしなかった日本政府はオンタリオ州についてはWTOに提訴している。
中国政府は既に43ギガワットに達した風力発電設備の新規建設を規制しているが、これは発電された電力の供給システムが追いついていないためと思われる。そのため世界に伍していける競争力を持った中国の風力発電企業は海外、とりわけアメリカ市場に照準を合わせている。アメリカでは既存の風力発電設備の総能力は41ギガワットであり、アメリカの電力需要の2%をまかなっている。
昨年末に中国の風力発電企業の1社であるGoldwindはアメリカの投資会社およびディベロッパーと組んで240-300基の風力発電設備をテキサス州に建設する15億ドルの計画を発表した。この開発計画には4.5億ドルがオバマ政権の再生可能エネルギー開発に関する連邦政府資金の対象となるが、このプロジェクトでは大部分の仕事が中国の労働者に与えられるのに対し、アメリカには建設と保守のわずかな仕事しかないことに批判がある。アメリカ政府の資金が関与する風力発電プロジェクトではアメリカ企業による発電設備の供給が有利ではあるが、それにしてもトップメーカーであるGeneral Electricでもその50%の部品は中国製品であるのが現実だ。
アメリカでは中国企業の風力発電用タービンが1メガワットあたり60万ドルであるのに対し、西側諸国で作られたものは中国製部品を使用したものでも80万ドルもしくはそれ以上である。そのため、中国企業の風力発電を支持する人々は中国政府の支援により廉価な設備が供給され、アメリカの電力会社や風力発電開発会社に貢献するので悪い話ではない、と主張する。
技術というものは独占出来ないものではあるものの、日本が中国に供給した新幹線技術を安値を武器にブラジルなどに積極的に売り込んでいる中国は、日本企業に限らず先進諸国の企業にとって脅威であろう。
今朝また鹿の一家がわがやの近くを訪問した。
わがやの前を走るガラガーヒルロードは静かな住宅街のわりに交通量の多い準幹線道路だが、道路の向こう側はグリーンベルトで、結構深い林になっている。
朝、花里子の部屋からその道路を見ていると、グリーンベルトの中で鹿が2頭、草を食べているのが見えた。洋子さんを呼んできて2人で鹿を眺めているともう1頭角の生えている鹿が加わった。花里子も連れてきて、しばらくみんなで鹿を眺めていた。部屋の窓から鹿のいる所までは直線距離で40メートル位あるが、窓を少しあけると鹿はその音に気付いてわれわれの方をじっと見ていた。
道路は朝の通勤時間でもありかなりの車が行き来するが、鹿は道路からわずか5メートル位のところで車を気にもせずに食事している。マーサーアイランドの鹿は車に慣れているのだろう。鹿のいる所は道路より少し低くなっているため、ほとんどの車は鹿に気付かず通り過ぎてゆくが、何台かは鹿を見つけて徐行していた。
写真は真剣に鹿の動きを監督している今朝の花里子。
- ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
ログイン
- まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
新規ユーザー登録へ