「神戸ポートミュージアム」のイメージ図(画像:アセットマネージャー兼信託受託者のSMBC信託銀行提供)
神戸市は、神戸港の新港突堤西地区(神戸市中央区)の再開発で、新たに建設される文化施設棟の名称が「神戸ポートミュージアム」に決まったと発表しています。音や光などの演出を加えた水族館を中心に、飲食店が集まるフードホールやクラシックカーの展示がある複合施設として、開業は2021年秋とし、当初予定の21年3月から半年遅れています。
2017年の発表当初、屋外から眺められる円筒形の巨大水槽を打ち出しました が、設計が困難で実現しませんでした。
地上4階、地下1階建てで延べ約7300平方メートル。水族館「アトア」は2~4階に入ります。整備のテーマを「劇場型アクアリウム」とし、魚が泳ぐ水槽と舞台美術などの演出を融合させるとのことです。
施設の1階にはポトマック(神戸市中央区)が運営するフードホール「TOOTH MART FOOD HALL & NIGHT FES(トゥースマート・フードホール&ナイトフェス)」と、第1突堤基部の再開発地区内に本社を構える予定のGLION(ジーライオン)グループが運営する「GLION CLASSIC CAR MUSEUM(ジーライオン・クラシックカー・ミュージアム、仮称)」が入居します。
再開発は、住友不動産が代表の企業連合が進め、同施設を含め計6棟の計画になっています。カタログ通販大手フェリシモ(同市中央区)の新本社ビルが21年初めに完成するのを皮切りに、自動車の博物館、27階建てマンション2棟などが25年までに立つ予定です。
三井不動産と竹中工務店は9月29日、木造高層建築物として国内最大・最高層となる賃貸オフィスビルを東京・日本橋に建設する計画に着手すると発表しています。高さは約70メートルを想定。森林資源の有効活用やCO2排出量削減などを見込みます。今後、計画の検討を進め、2023年着工、2025年の完成を目指します。
世界最大級の木造建築物として知られる東大寺大仏殿(奈良市)は幅57・5メートルで、高さが49・1メートルですが、これを大きく上回る規模になります。
建設計画地は東京都中央区日本橋本町一丁目。地上17階建て、延べ床面積約2万6000平方メートルを計画しています。
構造材には、竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド」を採用するなど、最先端の耐火・木造技術を導入します。燃エンウッドは独自の燃え止まり機構により、柱や梁を火災の熱から守る技術として、三井不動産グループが北海道に保有する森林の木材をはじめ、国産材を積極的に使用。使用する木材の量は1000立方メートルを超える見込みだといいます。
建築資材に木材を使用することで、同規模の一般的な鉄骨造オフィスビルと比べて、建築時のCO2排出量を約20%削減する効果を見込んでいます。
賃貸アパート大手の<レオパレス21>が、6月末時点で100億円超の債務超過に転落したことが25日判明しています。
30日発表予定として、 遅れていた2020年4~6月期連結決算 で公表されるようです。当面の手元資金は有しており、事業は継続されるようです。施工不良問題の影響が長引き、主力の賃貸事業の業績回復が見通せないため増資などに応じるスポンサー探しが焦点になりそうです。
2018年に発覚した施工不良問題で<レオパレス21>の業績悪化が止まらず、債務超過に転落したことで同社の経営問題は新たな局面を迎えることになりそうです。
債務超過を改善できなければ経営破綻する恐れが高まることになりそうです。施工不良物件の改修が進まなくなり、物件オーナーへの補償に支障が出てきそうです。
17日付のスペイン紙パイスなどによりますと、スペイン北東部バルセロナの世界遺産 「サグラダ・ファミリア教会」 の建設責任者<エステーバ・カンプス(Esteve Camps)>建設委員長は16日、新型コロナウイルスの流行による観光客の減少で、これまで予定してきた2026年の完成がほぼ不可能となったとの見方を示しています。
建築家<アントニ・ガウディ>(1852年6月25日~1926年6月10日)の作品である同教会は1882年に建設を開始しています。着工から140年近くたった今も建設が続き、2026年は<ガウディ>没後100年に当たる節目でした。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大でスペイン全土に非常事態が宣言されたことから、工事はことし3月から中断されています。
また、教会の建設費は入場料や寄付で賄われています。昨年7月は1日平均の入場者が約1万5600人でしたたが、今年は約2千人。来年の建設予算は1700万ユーロ(約21億円)にとどまる見通しです。
たいまつのように日本を明るく照らしたいということで、三菱地所は17日、東京駅前に建設する、高さ約390メートルの日本一の超高層ビルを「トーチタワー」と名付けると発表しています。
最上部に展望施設を備え、英語でたいまつを意味するトーチをイメージした外観も公表されました。2027年度の完成を目指します。
「トーチタワー」は地上63階建てで、三菱地所が開発を進める丸の内エリアに位置しています。62階と屋上の63階には富士山を望むことのできる展望施設が設けられます。57~61階に高級ホテルを入れ、低層部には2千席のホールや商業施設が整備されます。
また、一帯の再開発エリアの名称は「トウキョウトーチ」に決定しています。
熊本城の写真とともに外出自粛を呼び掛けるポスターの画像 が、話題を集めました熊本市は14日、復旧工事を進めてきた熊本城大天守(同市中央区)の内部を報道公開しています。内装工事はほぼ完了し、17日から展示物の設置作業を開始します。
外装は既に工事を終えており、内外装工事が進行中の小天守を含め、2021年春の一般公開を目指しています。
6階建ての 大天守 と4階建ての 小天守 がつながった熊本城天守閣は、2016年4月の熊本地震で被災。17年4月から始まった復旧工事で市は、階段の上り下りが難しい人を対象とするエレベーター3基を新たに導入し、バリアフリー化を図っています。
阿蘇山や市街地を一望できる大天守6階の展望室には、天井や床に熊本県産のヒノキを使用しています。1~4階には展示物が置かれ、寄付者の名前をスクリーンに映し出す「デジタル芳名板」も設置される予定です。
三菱地所(東京)の子会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(同)は14日、神戸・三宮で 2019年9月12日に着工 した新ホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 神戸三宮」を2021年1月21日に開業させると発表しています。10月1日から宿泊予約の受け付けを始めます。
国内13カ所でシティーホテルや宿泊主体型ホテルを展開する同社の兵庫県内初進出になります。新ホテルは、2000年以降に成人し、社会に出た20代後半~40代前半を指す「ミレニアル世代」がターゲット。地域の人と交流できる共有スペースを設け、人とのつながりや日常性を感じられるホテルを目指すようです。
地上12階建ての鉄骨造りで、170室。ラウンジやジムなどもフィ属しています。料金は1人あたり1泊5千円前後。開業日から21年6月30日まで、公式ホームページから予約すると「開業記念プラン」として割引がうけられます。
国の近代化産業遺産に選定され、兵庫県尼崎市内に現存する最古の洋風建築「ユニチカ記念館」(同市東本町1)が、建物を維持するための耐震工事に4億~5億円の費用がかかることにより、所有する繊維大手のユニチカが解体する方向で検討されているようです。明治日本の貴重な産業遺産を失うことには惜しむ声があるようですが、尼崎市も財政難で支援に難色を示しており、現状で解体回避は難しそうな状況です。
「ユニチカ記念館」は、NHK朝の連続ドラマ『あさが来た』(2015年度下半期放送)の主人公「あさ」の夫「平岡新次郎」が初代社長を務めた「尼崎紡績(現ユニチカ)」(ドラマでは「阪神紡績」)の創立(1889)当初の1900(明治33)年に建てられた本社事務所です。
「尼崎紡績」は1918年に「大日本紡績」と改称し、尼崎に巨大な紡績工場群を建設しましたが、1945年の米軍による空襲でほぼ焼失。奇跡的に被害を免れた「ユニチカ記念館」は、戦前の尼崎と紡績産業のつながりを今に伝える数少ない遺産で、2007年には経済産業省の「近代化産業遺産」に選定されています。
記念館の館内に保存されている歴史的資料の新たな行き先も気になるところです。
2018年に発覚した界壁施工不備物件に加え、施工不良が新たに最大1324棟で見つかったため経営再建中の<レオパレス21>は国内直営店の1割を追加で閉鎖します。5月までに21店を閉めましたが、2021年3月までに最大20店を閉店します。当初目標としていた固定費の削減にメドがたっていましたが、業績悪化が続く見通しのため、追加閉店を決めています。
7月末までに35歳以上の社員を対象に1000人規模を予定して募集していた希望退職は7日、計画通り1067人が応募したと発表しています。全従業員の約6分の1にあたり、8月末で退職します。2021年4月入社の新卒採用も取り止めています。同日発表した7月の入居率は78・56%で、前月から0・87ポイント悪化しています。
金沢市は「谷口吉郎・吉生記念金沢建築館」(金沢市寺町5丁目1−18)の開館1周年となる26日、館内の常設展示室に、吉郎氏の年表と著書を紹介するコーナーを新設しています。
生い立ちや手掛けた建築作品を分かりやすく伝えるほか、自伝と関連資料を展示し、建築に生きた同氏の哲学や思想に接しやすくなります。
年表は、縦0・63メートル、横3メートルで、常設展示室の入り口に設けられています。吉郎氏の幼少時や青年期の写真などを織り交ぜ、功績を分かりやすくまとめています。
著書は、自伝『建築に生きる(全26話)』(1974年 12月・日本経済新聞社)を10回シリーズで展示するほか、肉筆原稿など関連資料も展示されています。
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