『「桐島」です』@<高橋伴明>監督
6月
28日
1970年代に起こりました連続企業爆破事件の指名手配犯で、約半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した<桐島聡>の人生を映画化した『「桐島」です』が、2025年7月4日より公開されます。
2024年1月に末期の胃がんのため、神奈川県内の病院に入院していることが判明した<桐島聡>は、偽名で逃亡生活を送っていたものの「最期は本名で迎えたい」と素性を明かし、大きく報道されましたが、その3日後に他界。数奇な道のりを歩んだ<桐島聡>の軌跡を、『夜明けまでバス停で』の<高橋伴明>監督が描いています。
1970年代、高度経済成長の裏で社会不安が渦巻く日本。反日武装戦線「狼」の活動に共鳴した大学生の「桐島聡」は、組織と行動を共にします。しかし、1974年の三菱重工爆破事件に関わり、多数の犠牲者を出してしまったことで、深い葛藤に苛まれる。組織が壊滅状態となり、指名手配された「桐島聡」は偽名を使い逃亡生活をつづけ、ある工務店で住み込みの職を得ます。ようやく静かな生活を手にした「桐島聡」は、ライブハウスで知り合った歌手「キーナ」が歌う『時代遅れ』に心を動かされ、相思相愛の関係となります。
「桐島聡」役を<毎熊克哉>が演じ、「宇賀神寿一」に<奥野瑛太>、「キーナ」に<北香耶>、「AYA」に<高橋惠子>、「番台のおばあちゃん」に<白川和子>、「刑事」に<下元史朗>、「隣の男」に<甲本雅裕>がキャストに名を連ねています。