関税「違法」の決定一時停止@米連邦巡回区控訴裁判所
5月
30日
29日、米連邦巡回区控訴裁判所は、<トランプ政権>の「相互関税」などを「違法」とし、関税の差し止めを命じた米国際貿易裁判所の決定について、執行を一時的に停止する判断を下しました。政権が即座に控訴していました。関税措置は一転して効力を持つことになります。
一審に当たる国際貿易裁は、安全保障上の脅威に対処する権限を定めた国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく関税に関し、「大統領に認められた権限を越えている」と判断。相互関税に加え、カナダやメキシコ、中国からの輸入品への関税が対象で、10日以内に停止する手続きを取るよう政権側に求めていました。
これに対し、政権は控訴裁での審理で、一審の決定を停止するよう申し立てました。控訴裁はこれを認め、決定を一時的に停止しています。