「1ドル=145円19銭~145円20銭」
5月
19日
19日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に上昇でした。12時時点は「1ドル=145円22〜145円23銭」と前週末17時時点と比べて2銭の円高・ドル安でした。
米大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスによる米国債の格下げを受けて円買い・ドル売りが先行。国内輸出企業による円買い・ドル売りが活発だったとの観測も円を押し上げ、一時は「1ドル=144円80銭」近辺まで値を上げています。
16日、米格付け会社ムーディーズは米国債の長期信用格付けを最上位の「Aaa(トリプルAに相当)」から1段階低い「Aa1(ダブルAプラスに相当)」に引き下げました。4月に<トランプ政権>の政策不安を背景に「ドル離れ」が進んだ直後とあって、ドル売り再燃の可能性が意識されています。
10時前の中値決済に向けては、市場でドル余剰を指摘する声がありました。国内輸出企業などによる円買い・ドル売りは先物でも入ったとの見方があり、それぞれ円買いの安心感を誘いました。 円買いが一巡すると持ち高整理の円売りも出て、円は徐々に伸び悩んでいます。
19日、日銀の<内田真一副総裁>は参院予算委員会に出席しました。基調的な物価上昇率が目標とする(2%)に高まり、経済や物価が順調に改善していけば「政策金利を引き上げていく」方針を示しました。従来の説明通りだったため、外為市場の反応は限られています。