1950年代、メキシコシティ。退屈な日々を酒や薬でやり過ごしていたアメリカ人駐在員「ウィリアム・リー」は、美しくミステリアスな青年「ユージーン・アラートン」と出会い、ひと目で恋に落ちます。渇ききっていた「リー」の心は「ユージーン」を渇望し、「ユージーン」もそれに気まぐれに応えますが、求めれば求めるほど「リー」の孤独は募っていきます。やがて「リー」は「ユージーン」と一緒に人生を変える体験をしようと、彼を幻想的な南米の旅に誘い出します。
自分を保てないほど一途に相手を求める主人公「リー」を、<ダニエル・クレイグ>が新たな魅力で演じきり、2024年・第96回ナショナル・ボード・オブ・レビューにて主演男優賞を受賞。テレビドラマ『アウターバンクス』の<ドリュー・スターキー>が「ユージーン」を繊細に演じ、『アステロイド・シティ』の<ジェイソン・シュワルツマン>、『ファントム・スレッド』の<レスリー・マンビル>が共演しています。
2024年・第81回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品です。