「1ドル=142円97銭~142円99銭
4月
17日
17日の東京外国為替市場で、円相場は反落でした。17時時点では前日の同時点に比べ74銭の円安・ドル高の「1ドル=142円84〜85銭」で推移しています。
関税政策を巡る日米交渉で「円安の為替が議題にならなかった」と伝わりました。米国が円安是正を強く求めるとの思惑が後退し、円売り・ドル買いが出ました。日銀が追加利上げに慎重な姿勢を示したとの観測も円相場の重荷でした。
<赤沢亮正経済財政・再生相>は日本時間17日午前、米政府との関税交渉後に記者団に対し、為替を巡るやりとりは「なかった」と語りました。市場では米国側が円安是正を求めてくるのではないかとの観測が出ていただけに、円安是正に関する過度な警戒感が後退して円売り・ドル買いが優勢になりました。
17日、日銀の<植田和男総裁>は参院財政金融委員会で、「関税政策を巡る不確実性が急速に高まっている」との認識を示しました。日本経済への影響を「今後の金融政策決定会合で予断をもたずに点検する」とも語り、国内外の景気の先行き不透明感に改めて言及したことで「日銀は追加利上げに慎重だと受け止められ、円売りを促したようです。
朝方には一時「1ドル=141円62銭」近辺と、2024年9月以来の円高・ドル安水準をつける場面があり、16日の米株式相場が大幅安となり「低リスク通貨」とされる円には買いが先行しましたが、円は徐々に下げ幅を広げています。