日経平均株価(4月17日)終値3万4377円60銭
4月
17日
17日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前引けは前日比291円89銭(0.86%)高の3万4212円29銭でした。円相場が対ドルで「1ドル=142円台半ば」まで円安・ドル高が進んだことが株価を押し上げました。日米関税交渉をめぐり、相互関税の緩和的な措置が取られるとの思惑から短期目線の買いも断続的に入りました。
日本時間17日の日米関税交渉後、<赤沢亮正経済財政・再生相>は「日米間で引き続き協議していくことを確認した」、「為替については議論が出なかった」などと話しました。急きょ交渉に参加した<トランプ米大統領>は自身のSNSに日米交渉について「大きな進展だ」などと投稿しています。市場では、交渉で円高・ドル安誘導を求められるとの警戒感があったため、発言を受けて円売りが優勢になりました。歩調をあわせた海外投機筋の株価指数先物への買いによって日経平均は強含んでいます。
一方、関税協議は今後も継続されます。具体的な内容はまだ明らかになっておらず、先行きを楽観視した買いは一時的との声もあり、投資家のリスク許容度は引き続き高まっていないようです。
16日の米株式市場ではダウ工業株30種平均やハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数などが大きく下落したものの、東京市場での反応は限られました。市場では、米半導体大手のエヌビディアの費用計上やオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの決算といった悪材料は織り込み済みのようです。
終値は、前日比457円20銭(1.35%)高の3万4377円60銭でした。